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地域の力 昔懐かしい『頼母子講』のお話

公開日:2015年07月09日 カテゴリー:昔からの言い伝え

 皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。

 昔の人は、知恵があったな~ と思うことがよくあるのですが、そのひとつの『頼母子講(たのもしこう)』について、今日はお話させていただきます。

 皆さんは、頼母子講をご存知でしょうか?この言葉自体を聞いたことがない方も多いかもしれませんが…

 実は今から40年前、私が子供の頃に、父が同じ地区の仲間10人と毎月1回集まって頼母子講をやっていました。当時は、頼母子講という飲み会の名称だと思い込んでいましたが、実は、地元の人たちとの心強い金融システムだったことを、後になって知りました。 

 近年あまり聞かれなくなった地域の金融システムの一つ、頼母子講

これは鎌倉時代に発生し、その後「無尽(むじん)」「ユイ」という名称で脈々と受け継がれ、地方ではまだ現存しています。例えば、沖縄では「模合(もあい)」という呼称で日常的な習慣となっているものですが 、歴史から学ぶと特に離島ほど色濃くこの習慣が残っているようです。

 厳しかった時代の知恵として、「自分達の島からはキャッシュアウトさせない」という具体策として根付いてきたものと思われます。

≪頼母子講のシステム≫

 頼母子講の仕組みはシンプルで、まずは主宰者(講元、座元)が信用のおける仲間を集めてスタートします。

 仮に毎月10万円ずつ持ち寄る仲間が12名集まってスタートしたとしましょう。すなわち、毎月合計120万円が持ち寄られ、仲間の1人が120万円を受け取ります。積立は毎月行われ、その都度一人が120万円を受け取っていき、12カ月後に12人目が120万円を受け取って終了します。一見すると損も得もないように見えますが、これが地域からキャッシュアウトさせないための金融システムなのです。

 例えば今月、Aさんが子供の入学金120万円を納めなければならなかったとしましょう。しかし、Aさんの手元に現金がほとんどない場合、普通は金融機関や高利貸しからお金を借りて入学金を支払い、その後に借りた120万円を返済することになります。当然、金融機関や高利貸しに対して一定の利息を支払わなければなりません。個人ごととはいえ、その人の住む地域全体からみると、利息という形でお金が地域からキャッシュアウトしてしまっています。
 その点、頼母子講の場合は初月に集まった120万円をAさんが持ち帰れば、利息を支払うことなく入学金を支払い終えます。一人では成し得なかった入学金の支払いが、地域住民の助け合いにより、その地域から1円たりともキャッシュアウトさせずに済む事例です。相互扶助は精神論として片付けられやすい側面がありますが、実は経済的な効果が大きいのです。

 頼母子講、地域の力恐るべし。知れば知るほど、素晴らしいシステムだと思います。
昔の人は、本当に知恵があったのですね!


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