「考え、議論する」 道徳科の授業について⑥ 最終話
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
朝夕は、だいぶ肌寒くなってきましたが、お昼のお天気の良い日は、まだまだクーラーが必要なくらい部屋の中が暑くなってきます。
いよいよ11月ですね。早いもので、今年もあと2ヵ月となりました。これから慌ただしい日々を迎えますので、お体には充分ご自愛くださいませ。
さて、道徳教育のエキスパート貝塚茂樹さんの道徳科の授業についての最終話。『考え、議論する道徳』についてです。
道徳という言葉を聞くと、何となく「教え込み」のようなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、今、日本の授業で奨めているのはそうではありません。
自分で考えて、感じて、自覚して、そして議論をしていくのが、いま国が奨めようとしている道徳です。このような建設的な取り組みによって、これからの日本がより素晴らしい国になっていくことを願っています。
貝塚茂樹さん 武蔵野大学教授
昭和38年茨城県生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。博士(教育学)。専門は日本教育史、道徳教育論。国立教育政策研究所主任研究官などを経て、現在、武蔵野大学教育学部教授。放送大学客員教授。麗澤大学大学院学校教育研究科道徳教育研究科道徳教育専攻講師(非常勤)。日本道徳教育学会副会長・事務局長。著書に『戦後教育改革と道徳教育問題』『教えることのすすめ』『道徳の教科化』『天野貞祐』『特別の教科 道徳Q&A』『「考え、議論する道徳」の指導法と評価』『「考え、議論する道徳」を実現する!主体的対話的で深い学びの視点から』など多数。『戦後日本と道徳教育ー教科化・教育勅語・愛国心』が近日刊行予定。
【授業力向上をめざして】
教師・大村はまの問い
道徳科の授業では、先生は子供とともに考えるという役割とファシリテーター的な役割を演じる必要があると思います。
特に「考え、議論する道徳」では、子供たちに考え、議論する材料を的確に提示するというファシリテーターとしての役割が求められると思います。このことに関して、私は、大学の講義で、大村はま先生の次のような言葉を紹介することがあります。
私がやるのだったら、まず、「そうねえ」ってその文章をよく読んでみる。それから「段落は五段ね。それでは二段目のあと、ここならいいかもね、いや、最後の段落の前でも、いいかもしれないわね」とか、せめて考える焦点を三つぐらい出して、それはこのいい頭が考えるのよ、とやると思う。
ヒントも何も出さないでは教育にならない。今、そういう先生が多いでしょう。子供に考えさせるのがいいことは決まっています。そんなことは当たり前です。でも、ヒントも出さないでいきなり、それはこの頭が考えるのよって言ってもね。
いい頭と言われたのがうんとうれしいから、子供はニコニコとするし、優しい先生ということになる。形の上では子供にも考えさせたということにもなるかもしれない。でも本当には何も教えていない。よさそうな新しい先生のようでいて、しかし何もおしえていないでしょ。
(大村はま・刈谷剛彦・夏子『教えることの復権』ちくま新書)
子供たち自身に考える問いを提供するためには、教師自身が主体的な学習者(アクティブ・ラーナー)となることが求められます。良い授業をすることは、子ども達と一緒に考えられる同行者であることが必要だと思います。
「考え、議論する道徳」がますます教師に求められる
道徳教育は本質的に難しい問題です。直接、道徳的な価値、子供たちの心の問題について授業をするわけですから簡単なはずはありません。道徳が、常に哲学・倫理学の中心的な課題であり続けたのは、そもそも難しいからです。
したがって、道徳が教科になったからといって、すぐに良い授業ができて、子供たちがすぐに良くなるはずがありません。だからこそ、私たち自身が考え続けるしかないし、先生はより良い授業の在り方を議論し続けるしかないのです。
≪完結≫
公益財団法人 モラロジー研究所 所報 10月号より
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