2016年4月のコラム
先月、息子の小学校の卒業式に参加しました。一番上の子が 小学校に入学してから13年間、この小学校に4人の子供たちが通い続け、次々とお世話になりました。
歴代の先生方や、お世話頂いたPTA役員やクラス役員の皆様、地域の皆様のお陰で子どもたちが無事健やかに育ちましたことに、心から感謝と御礼申し上げます。
卒業式の日は、ちょうど桜の花が咲き始めた頃で、6年間で 心も体も大きく成長した子供たちを祝ってくれているようでした。
今月号は、卒業式の式辞で校長先生からとても為になる素晴らしいお話をいただきましたので、その内容を紹介したいと思います。
校長先生が卒業生へのはなむけにお話されたのは、幕末に活躍した橋本佐内が14歳の時に書いた啓発録(けいはつろく)に 書いた『5つの誓い』でした。
一、稚心を去る
子どもじみた甘えを捨てること。感情にとらわれて幼心が残っていては、何事も成就しない。
二、気を振るう
常に気をふるい立たせ、やる気を出すこと。恥ずかしいことを無念に思う気持ちを持つこと。
三、志を立てる
志とは生きる目的のこと。目的のない努力は不毛である。また、目標を掲げたとしても、努力を続けていかなければ意味がない。
四、学に勉める
素晴らしい人物の良い行いをお手本とし、その人の生き方に近づけるように努めること。本を読み、字を書くことだけが学問ではなく、それをすることにより心を鍛えていくことが学問である。
五、交友を択ぶ
「損友」と「益友」がいるので良い友を選ぶこと。すぐに仲良くなれるのが損友、悪いところを遠慮なく注意してくれる友が益友。自分の過ちを指摘してくれるからこそ、自分を反省して修正し、磨くことができる。
この5つの誓いをお話し頂いた校長先生の思いを心に刻んで、子供たちには立派な大人に成長してほしいと願っています。
コメントを残す