2007年6月のコラム
公開日:2007年06月14日
カテゴリー:2007年
昔から“子は親を映す鏡”と言って、子供の考え方や行動には親の価値観が反映される…と言われますが、先日ある研修会でこんな話しを聞きました。
ある窃盗犯の男性が、どうして盗みをするようになったのか?と家庭裁判所で訊ねられた時に、盗みを始めるきっかけとなった小さい頃のある出来事を話しはじめました。その出来事とは、この男性が子供の頃、銭湯に行った帰りに起きた事でした。自分の靴が無くなっていたので仕方なく裸足で歩いて帰ってきたら、お母さんから「馬鹿じゃないの。あんたの靴を誰かが履いて帰ったんだから、残った靴を履いて帰りなさい!!」と言われました。そして、また銭湯の帰りに同じように靴が無かった時に今度は一番上等な靴を履いて帰ったら、お母さんから大変褒められました。それからお母さんに褒めてもらうのが嬉しくて盗みをするようになったそうなのです。
「親」という漢字を分解してみると「立った木を見る」と書きます。つまり、子供は小さい頃から親の傍にいて、いつも親の姿を見て育つものです。私達大人は子供たちに常に『良い見本』を見せ続けられるように、毎日のふとした言葉や行いに気をつけて生活しなくてはいけませんね。
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