2007年7月のコラム
公開日:2007年07月14日
カテゴリー:2007年
日本には古くから『言霊(ことだま)』という言葉がありますが、言葉そのものにも“いのち”が宿っていて、今、社会に蔓延している心の荒廃や社会の乱れを立て直していくには、まず家庭の中で親自身が積極的に美しい言葉、よい言葉を子ども達に使っていくことが大事だ…と正しい国語教育で子どもの健全育成に尽力されている土屋秀宇さん(日本漢字教育振興協会理事長)は仰っています。
優しい言葉からは『優しい心』が生まれてきますし、乱暴な言葉からは『乱暴な心』が生まれてくるのです。事実、美しい言葉を覚えさせることによって更生した非行少年少女もたくさんいたり、美しい言葉をたくさん覚えることによって言葉の栄養をもらい、自閉症の子供さんがしっかり治った事例もたくさんあるようです。
言葉の力は本当に偉大です。逆に言えば、今の子供達は言葉の栄養が足らない為に、心が飢えているのかもしれません。お花にも「きれいだね!」とか「かわいいね!」といった優しい言葉をかけながら水をあげると元気良く育ち、「バカヤロー」などの乱暴な言葉をかけるとすぐに元気がなくなってしまうと言われています。
“根を養えば樹は自らよく育つ”という言葉があるように、美しい言葉で子供達の心の根っこ、命の根っこをしっかり養えば、子供達は自分で美しい花を咲かせることでしょう。言葉は私達の心を映し出す鏡・・・私達大人が子供達の見本になるように、もっと積極的に美しい言葉を使っていきたいものですね。
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