2020年6月 コラム
女性の賢さとはなんでしょう…?
月刊誌『れいろう』の中に、作家であり、武家女性研究家の石川真理子さん
の素敵な記事がありましたので、ご紹介させていただきます。
女性の賢さとは何でしょう? それは「どんな状況でも幸せを見つけ出す力」であり「それを生きるエネルギーに変換し、さらに循環させる力」だと、私は考えています。どんなときも自分から幸せになれる。微笑んでいられる。そんな女性が一人でも増えることが、不安に揺れる世の中を明るくしていくものと信じています。 辛くてたまらないのに必死で無理をして明るく振る舞ったり、笑顔をつくったり することはありません。実は、このことは婦道を長年探求してきた結果、ようやくたどり着いた境地なのです。
私が婦道の手本としてきた歌子の教えの多くが現代にも通じるものですが、令和には令和の風があります。その風を取り入れることにより、多くの女性が女徳を実践しやすくなるかもしれません。
このように、基本を踏まえつつ変化を加えた婦道を、勝手ながら「令和婦道」と名づけました。令和婦道の主題は「まず自分を幸せにしてしまうこと」。家族の こと、仕事のこと、いろいろなことを一心に背負っている現代女性は、ギリギリ 精いっぱいの状態であることが少なくありません。そんな自分をまず救い出しましょう。張りつめて頑張っている自分を「良くやっている」とほめて、多少できていないことも許してしまうのです。
「忙中有閑(ぼうちゅうゆうかん)」と言いますが、忙しくて目が回るような状況は変わらなくても、心のどこかがホッとするだけで、気持ちに余裕が出てくるはずです。余裕は微笑みを生みます。女性が明るい笑顔を取り戻すことは、家庭を明るくする条件のひとつです。それは、いずれ社会にも波及していく事でしょう。自分を許すことができれば相手も許すことができるのではないでしょうか。
自分を真に大切に出来れば、相手の事をもっと大事にできるかもしれせん。 (れいろう 令和元年12月号より)
コロナ生活で家に閉じこもっている生活では、次第にストレスがかかってきて イライラしたり、精神的にいっぱいいっぱいになっている方を多く目にします。 そんな時に相手を責めるのではなく、自分を責めるのでもなく、自分も相手も許すことができると、心と体が楽になってきますよね。
ぜひ周りの人と、ご自身の体を大切になさってくださいね!