特集）食べる力は守る力③ ～今日の一食があなたをつくる～

公開日：2019年04月25日カテゴリー：ブログ

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　私は、皆さんに「元気ですか？」と尋ねますが、元気の気の字は、本当は氣と書きます。つまり、お米を食べるから元氣になるのです。

　ぜひ、皆さん元氣を保つためにお米を食べましょう！

　そして、お米を買う時に・・・　ですが、確認したり日付を気を付けて買う方は少ないと思います。

　今日は、後半でお米の選び方も紹介されています。知っておかれると良いと思いますよ。

澁谷梨絵(しぶやりえ）さん（株）シブヤ代表取締役

昭和52年（1977）千葉県生まれ。麗澤高等学校、関西学院大学卒業後、システムエンジニアを経て現職。日本で唯一、穀物の６大プロフェッショナル資格を持つ。全国２００か所以上もの田んぼに通い詰め、探し出したこだわりのお米や雑穀を、松屋銀座本店などで展開する「米処結米屋」で販売しているほか、釜炊きごはんと手作り総菜の弁当店「和デリ」も展開。著書に『世界でいちばんおいしいお米とごはんの本』（ワニブックス）。

食べる力は守る力

記者）お米というと、消費量の減少や生産農家さんの高齢化など課題も多いですね。

澁谷さん）日本人のおコメの消費量はこの50年で半分に減少しました。これからますます減ると思いますが、消費者の側にいらっしゃる皆さんには知っていてほしいことがあります。

「現場百回」がモットーの私は、年中生産者さんの田んぼを飛び回っています。すると、そこには当たり前のように蛍やオオサンショウウオがいたり、きれいな水でワサビが自生していたりする、美しい日本の原風景が残っているんですよ。

消費量が減少した結果、農家さんの収入が減り生産量が減少すると、耕作放棄地にせざるを得ない土地が出てきてしまいます。一度放棄地になると、次に使うことはとても難しくなります。そこをイノシシなどの野生動物が土地を荒らし、水が引き込めなくなると、大雨の時に山が崩れることにもなりかねません。

農家さんが田んぼを守り、お米を作り続けているからこそ、美しい土地や風景つまりは日本を守れているのです。私たちが何を選び食べるかが、国を守る力にもなるとぜひ知っておいていただきたいです。食べる力は守る力です。

以前は、〝農家さん自身が、美しい日本の原風景が残っていることを積極的に発信したらいいのに”とじれったく思ったこともありましたが、農家さんにとっては、それが当たり前すぎて伝えるまでもないことなのだと気づき、ハッとしました。ですから、私はいつまでも現場に足を運び、農家さんと食卓の橋渡し役を目指します。

記者）農家さんが丹精込めて作るお米を、より美味しくいただくヒントを教えてください。

澁谷さん）米店に来てくださればいくらでも相談に乗りますが、スーパーではそうはいきません。お米売り場で米袋をチェックするときは表に貼られているシール、小窓から白く透明感があるお米が見えているか、精米日は購入日から近いものかをチェックしましょう。裏の生産者情報で農業の種類や使用回数が明記されているお米の種類もありますよ。

ひと昔前は、おいしいお米といえば「魚沼産コシヒカリ」でした。でも最近では、もちもちとした「ミルキークイーン」、しゃっきり感が特徴の「新之助」、冷めても美味しい「つや姫」など、土地ごとに個性を伸ばしたお米がたくさんあります。毎日食べるご飯を何も考えずに買うのでは気分が全く変わります。自分や家族はどんなお米が好きなのかを知って、ぜひ運命のお米に出会って、毎日の食生活を楽しんでくださいね。米店がいつでも幸せな食卓のお手伝いをさせていただきます。

≪完結≫

れいろう4月号より

　麗明堂の子宝専用HPは