毎日1億個作られる精子、生涯新しくつくられることはない卵子
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
ゴールデンウィーク最後のお休みの日でしたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
私もお休みの日に、県外に講演や勉強会で出張がほとんどでしたので、こんなに家で片付けやお掃除を続けてしたことはありませんでした。おかげで、お庭もお部屋もきれいになりました。
さて、今日は河合蘭さんの著書「卵子と老化の真実」より、精子と卵子の作られ方のお話をご紹介したいと思います。
「卵子の老化」とは、具体的には何が起きているのでしょうか。それを見ていく前に、卵子の生い立ちのおさらいをしてみたいと思います。女性の卵子は、その女性が胎児のときに作られます。作るのは「卵祖細胞」という細胞。卵祖細胞は、妊娠初期に約700万個もの卵子を作り、そこで消えてしまいます。
精子を作る「精祖細胞」は精巣の中にずっとあって精子を生涯に渡って作り続けますが、卵子を作る「卵祖細胞」は、一気に一生分の卵子を作り上げていなくなってしまうのです。ですから、卵子は、その後は新しく作られることがありません。最近はIPS細胞で卵子が作れるのではないか、という話も出てきましたが、そうした技術が実用化されるのは、まだかなり先のことでしょう。
700万個の卵子は、その後、胎内で消えてしまうものもあり、また、あるものは一人前の卵子になるまでの成長プロセスを途中までたどります。そして、生殖細胞特有の分裂である「減数分裂」という過程の前半を終えた段階で、成長が一度ロックされます。
誕生時、女の子の赤ちゃんの卵巣には、長い休眠状態についている発展途上の卵子が200万個ほどあります。
今から10年ほど前に、この本を読んだときに私はこう思ったことをとても新鮮に記憶しています。「おなかの中の赤ちゃん(胎児)が女の子だったら、もうその赤ちゃんの卵巣の中に卵子がすべて入っているのだから、お母さんはおなかの赤ちゃんだけを育てているのではなく、一緒に孫まで育てているんだ」と・・・
そう思うと、背中がぞくぞくっとして、今まで高い志を持って養生の大切さをお話ししながら子宝相談を続けてきてよかったと思うとともに、皆さんにこの内容をしっかり伝え続けなければいけないと思いました。
もし、おなかの赤ちゃんが男の子でも、妊娠中のお母さんの食事や環境がその子の精子に深く関わってくるそうですので、おなかの中の赤ちゃんが男の子でも女の子でも妊娠中のお母さんの食事や環境がとても大切なのです。
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