必見！天然の葉酸と人工の葉酸について②

公開日：2018年12月11日カテゴリー：ブログ, 食の話

　皆さん　おはようございます！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　今日は、昨日に引き続き、「葉酸」についてお話させていただきます。

　葉酸は、不足すると二分脊椎症の発症リスクが上がることや、早産、子癇前症、胎盤早期剥離、胎児発育不全、新生児死亡や死産にも関連することから、現在妊娠を希望する女性や、妊娠中の女性が一番多く飲んでいるサプリと言われています。

　１日に４００㎍摂取するとそのリスクが減り、摂取基準に達すると言われますが、この数値は人工の葉酸を摂った時の値です。人工の葉酸のほうが、天然の葉酸よりも吸収が２倍くらい良いことから、天然の葉酸は８００㎍の摂取が必要ということになるのです。

　そこで、皆さんが飲まれているサプリは、天然の葉酸なのか？人工の葉酸なのか？が気になるところですが、アメリカでは元々別物として呼び方が違うのです。

人工の葉酸は、Folic　Aｃiｄ（フォリック　アシド）と言い、成分名はモノグルタミン酸。

天然の葉酸は、Foｌaｔe（フォレイト）と言い、成分名はポリグルタミン酸葉酸。

　天然の葉酸は、人工の葉酸の２倍量を摂らなくてはいけないのに、なぜ私は敢えて天然のほうを勧めるかと言いますと、それには大きな理由があります。

　ここからが重要です！

　天然の葉酸、つまりFoｌaｔe（フォレイト）は葉酸が活性型として存在しているので、肝臓に入ると合成して核酸などになるのですが、人工の葉酸Folic　Aｃiｄ（フォリック　アシド）は未活性型なので、腸での吸収は良いのですが、肝臓で合成して活性型に変えなくてはいけないのです。

　実は、アジア人の半分は活性型に変換できない遺伝子を持っているそうで、この遺伝子がC677TTとA１２９８C。私も含めて、皆さんも活性型に変換することが出来る遺伝子をお持ちだったらいいのですが、そうでない場合は、懸命に飲んでいても意味がないのです。

　冒頭に葉酸を飲むと二分脊椎症の発症リスクが下がることをお話しましたが、これだけ葉酸サプリを飲む人が増えても二分脊椎症の数が全然減っていないデータなどからも、人工の葉酸を飲んで安心している人が多いことが分かると思います。

　さらにもう一つの理由は、人工の葉酸サプリつまりFolic　Aｃiｄ（フォリック　アシド）を続けて飲むと、ホモシステインの数値だけが上がるので、それにより脳梗塞、アルツハイマー、喘息、パーキンソン病などになるリスクが高まります。赤ちゃんの喘息のリスクが高まることは、２０１７年にオーストラリアのアデレード大学の論文にも発表されました。

　ですから、妊娠率が上げて、妊娠中の環境を良くするために葉酸を摂るなら、やっぱり天然の葉酸を摂るほうが良いのです。

　そこで、麗明堂の相談では、今まで１日４００㎍を摂るために食事性葉酸２８５㎍に筑後産クロレラで２４０㎍をお勧めしていたのですが、８００㎍を摂るために天然の葉酸がギュッと詰まっている黒棗でできている麗明堂の天然サプリを１日９粒（３６０㎍）お勧めしています。これで天然の葉酸が合計８８０μｇ摂れることになるので、妊娠率と着床率が上がって、副作用もないので安心して飲めるのです。

　１０月にアメリカのドラッグストアで葉酸サプリを見たときに、アメリカでは表示全てにFolic　Aｃiｄ（フォリック　アシド）と書いてあったので天然か人工かを見分けやすかったのですが、日本で見分けるには、１日１粒で４００㎍が摂れると表示されているものはまず天然ではあり得ませんが、もしわからないことや不安なことがありましたら、私のほうまでお尋ねくださいませ。

　麗明堂の子宝専用HPは