続）Ｍさんの体験談。

公開日：2019年05月28日カテゴリー：これからの人生に役立つ話, ブログ, 心のお話

　皆さん　こんばんは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　一昨日は、モラロジー生涯学習セミナーに定員いっぱいのご参加をいただきありがとうございました。

　今日は、昨日の続きで、講師としてお話されたMさんの若いころの体験談をお話させていただきます。

　Mさんは、ある日こんな噂話を耳にしました。

「Ｍは、生意気で気に入らないから、今度上司のAさんがぶん殴るらしい」

　それからＭさんは、毎晩お酒を飲まないと眠れなくなり、

「何で、自分がそんな目に合わなければいけないか？」

と悩み考える日が続きました。

　そんな時に、実家から小冊子「ニューモラル」が届いて、ふと見てみるとこんなことが書いてありました。

『正義が正しいとは限らない！』

　今まで、親元からニューモラルが届いても、ろくに読みもせずに捨てていたそうですが、その題名を見て、貪るようにニューモラルを読んだそうです。

　そして、真面目に一生懸命に働いていると自負している自分を正義と思い込み、周りの人を表情や態度で攻めた態度をとっていたことに気付いたのだそうです。

　Mさんをぶん殴ろうとしていた上司のAさんは、Mさんよりも社歴は長かったのですが、学歴がMさんよりも低くて、年齢はAさんよりも一つ若かったそうです。今起こっていることは、すべて自分が招いていたことに気付いたMさんは、反対の立場だったらやり難かっただろうなぁ～　と素直に反省し、Aさんのもとに行き、自分の横柄だった態度を心から謝ったそうです。

　すると、Aさんも自分も意地悪して悪かったとお互いに誤って、その晩からMさんはお酒を飲まなくても眠れるようになったということです。そして、それから３０年の月日が経っても、Aさんとはお付き合いが続いているそうです。

　正直、真面目、勤勉などは、正義といわれるこ良いことのように思いますが、必ずしも正しいとは限らない。それよりも、清濁併せのむ度量の大きい心を持つことのほうが大切であることを学ばれたというお話でした。

　私も、若いころに会社勤めで同じような経験をしたことがありましたので、とても共感して、心に響きました。

　言葉には出さなくても、人の気持ちは態度や表情からも相手や周りに伝わってきます。だから、内面の心をいつもきれいに磨くことが大切だと改めてそう思いました。

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