2007年3月のコラム
先月、家内と映画「めぐみ~引き裂かれた家族の三十年」を観に行きました。
1970年~80年代にかけて、不自然な形で多くの日本人が行方不明になりました。捜査や亡命した工作員の証言でこれらの事件は北朝鮮による拉致であることが明らかとなりました。今までに、横田めぐみさんを含む11件16名が拉致被害者として日本政府により正式に認定されていますが、それ以外にも拉致の可能性が高い事実が多数あると言われています。
この映画監督はアメリカ人ジャーナリストの夫婦で、北朝鮮拉致事件について大変な衝撃を受け、この驚くべき事実と横田さん夫妻の大変な苦悩、そして深く強い愛と勇気を全世界に知らせたいという一心で製作に取り組んだそうです。 東京では昨年の10月5日、横田めぐみさんの42歳のお誕生日の日に公開されましたが、その日の記者会見で母・横田早紀江さんは次のように述べています。『私達は普通の生活をしていません。厳しい生活を送っていますが、その中で拉致問題を取り上げた大変素晴らしい映画を作ってくださって、めぐみの誕生日にこの映画が日本で上映されることはどんな大きなケーキやどんなお祝いの言葉よりも大きな誕生日の贈り物です。』
ごく普通の家庭で、ある日突然13歳の娘さんが拉致されて30年…怒りや悲しみに包まれながらもめぐみさんの生存を信じ続け、めぐみさんを取り戻すために懸命に訴え続ける横田ご夫婦の凛とした姿勢に、私も家内も涙が溢れて止まりませんでした。拉致被害者の方々が一日も早く無事に帰国されます事を切に願っています。
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