2021年9月 コラム
以前に、カウンセラー研修会で、今の時代のニーズに合うお話を伺いました。そのテーマは『認知行動療法とリジリエンス』
認知行動療法とは、分かりやすく言うと、自分の思考や行動を書き出すことによって見える化して、そのデータを増やすことによって自分の行動パターンを分析し、自分で自分のことを抵抗なく、意図的にスムーズに出来るようになること。
また、ゴールと課題を明確にして常に意識することによって、無事ゴールに辿り着けるように導くことです。リジリエンスとは、回復力、逆境力、耐久力を意味し、子供から大人まで、貧困や精神疾患といった不利な生活環境の中で、うまく防衛したり、抵抗したりする能力のことを言います。現在、うつを始めいろいろな精神疾患や、その人の心のパターンによって回復力を必要とする人が増えているそうです。今から過去にNHKテレビのクローズアップ 現代で、この『リジリエンス』が取り上げられ、「心が折れやすい傾向がある人の4つの特徴」が紹介されました。
①感情のコントロールができない ②自分の力を過小評価しやすい
③失敗を繰り返すたびに自分を責める ④くよくよする
この4つの特徴を考えるときに、良好な人間関係が築けない人が多いことが分かったのです。ひと昔前の近所付き合いではあまり考えにくいことだったのかもしれませんが、お隣りや近所、地域、そして親戚とも人間関係が薄くなってきた現代では、増えるべくして増えた精神疾患なのかもしれません。「強さ」には、2種類あるそうで・・・
一つは、木や壁のように①外からの力をはね返す強さ、守られている強さ。そして、もう一つは②柳の葉のようにしなやかだけど、折れない強さ。
私たち人間に例えるならば、疲れても睡眠をとって一晩寝たら、次の日は元に戻る。これが、回復力になります。しかし、ここで元に戻れなくなった時にどうするかが大切なのです。その時に、ひとりで頑張るのも素晴らしいことかもしれませんが、支援が必要な場合も多いと専門家は言われます。
それはなぜかと言うと、頑張れても心が温まっていない状態では、結局心が満たされないままでいるからだそうです。
だから、私たちのような専門カウンセラーによる心のカウンセリングが必要なのだそうです。
私も、これから皆さんのお役に立てるよう、しっかり学んでいきたいと思っています。