2024年2月 コラム
2月3日は、“節分”ですよね! 私は子宝相談の方に、無事元気な赤ちゃんが、授かるように… と新富町の鬼子母神にご祈願に行くのですが、先日お参りしたときに、豆まき用のかわいい豆をたくさんいただきました。
皆さんは、節分の日に、鬼退治の“豆まき”をされましたでしょうか? 豆まきと言えば、『鬼を退治すること!!』 と、ですが、さて その鬼は本当にいるのでしょうか?
そこで今回は、2月3日の節分の日に、なぜ豆まきをするようになったのか?についてお話ししたいと思います。
『昔も今も、一年のうちで一番寒いこの時期は、風邪(今でいうとインフルエンザなど)が流行って村人が次々と寝込んだり、今のような薬もない時代でしたので、体力のない子供やお年寄りが亡くなることも珍しくなかったようです。
そこで村人たちが調べたところ、豆(植物性たんぱく質)やいわし等の小魚(動物性のたんぱく質)を食べている家では風邪で寝込んだり亡くなる人が居なかった事から子供でも分かるように風邪を『怖い鬼』に見立てて炒り豆で鬼を追い払い、いわしの臭いで鬼が近付かないように・・・というお話しを作ったのです。
そこで実在しない鬼を子供たちに分かりやすくイメージさせるために、方角を十二支に当てはめると、節分の時期は丑(うし)と寅(とら)の間に当たるので、牛の角 (つの)と虎の牙(きば)を付けて、黄色と黒の虎の縞々パンツを穿かせて鬼の原型を作ったのだと言われています。』
つまり、昔の人たちは子供や孫たちに“風邪をひかずに元気に過ごしてほしい”と願いを込めて、その優しい親心から、鬼退治の豆まき行事が始まったようです。
小さい子どもたちに、このお話をしてしまいますと、豆まきのお話が台無しになってしまいますが、私たち大人は、昔の先輩方の“子孫の健康を願う優しい親心”を大切にしながら、豆まきの行事を感謝して行い、しっかり伝えていきたいものですね。