2021年6月 コラム
神の慮り(おもんばかり)
新型コロナウイルスによる自粛生活が始まってから、もう1年半になると思います。始めのうちは、コロナに対する恐怖や不安の感情ばかりが出てきましたが、途中からは「これは、何の意味があって起きたんだろう?」と考えるようになり、近ごろは自粛生活を続けながら、自分の考え方や生活習慣、行動パターンが以前と変わってきたことに気付き、『コロナのおかげで・・・』と口に することが多くなりました。思うことが思うようにならないことは、ストレスになりやすいのかもしれませんが、考え方を変えてみると自分の成長のチャンスかもしれません。すべては、自分の受け止め方次第で、起きた出来事をどのように受け止めるかで、その後の人生が変わってくるように思います。
そのような中、私の心に響く詩と出会いましたので、紹介させていただきます。これは、ある兵士がニューヨーク州立大学病院の壁に書き残したものだそうです。
『神の慮り(おもんばかり)』
大きな事を成し遂げるために 力を与えてほしいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと弱さを授かった
より偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
より良きことができるようにと病弱をあたえられた
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人の称賛を得ようとして成功を求めたのに
得意にならないようにと失敗を授かった
求めた物は一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
神の意に添わぬ物であるにかかわらず
心の中で言い表せないものは全て叶えられた
私はあらゆる人の中で
最も豊かに祝福されていたのだ