だいじょうぶ「不登校」は抜け出せる③
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
昨日は、一日暖かく、私のカウンセリング室では、初めて冷房をつけました。
宮崎だから暖かいのかなぁ?と思っていましたら、全国的に春の陽気とのことですが、まだ気候は不安定で『三寒四温』で寒くなる日もあるようです。
今日は、「だいじょうぶ【不登校】は抜け出せる」の三話目です。
変化の大きい時期ですが、【変化は進化!】とも言われますので、ご自身の進化とも考えて、どうぞ前向きに受け入れてお過ごしになられてみてはいかがでしょうか?
加藤善一郎氏 岐阜大学大学院教授、小児科医『マンガ 脱「不登校」』著者
岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学教授。岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科構造医学教授。日本小児科学会専門医・指導医。日本小児神経学会専門医・指導医。日本人類遺伝学会専門医・指導医。1965年岐阜県美濃市に生まれる。1984年麗澤瑞浪高等学校卒。1990年岐阜大学医学部卒、小児科学教室へ入局し臨床研修。1997年岐阜大学大学院医学研究科修了(医学博士)、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科、ハーバード大学への留学等を経て大学病院・関連病院での臨床医・研究者としての日々を過ごしている。2010年岐阜大学医学部附属病院小児科准教授。2011年岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学臨床教授。2014年現職。
もしかしたらOD(オーディー)かも
記者)ODは治療すれば治るものなのでしょうか。
加藤さん)OD自体は薬を飲み、生活のリズムを正すことで基本的には治ります。それにより体調がめきめきと回復して、学校に行かれるようになったというお子さんが多くいます。
私が診た患者さんの中で、一番症状が重かったのは、小学校から足掛け7年ほど診断が確定しなかった女子生徒でした。県外の病院から大学病院まで、いろいろなところを転々としても治らず、ある日突然、私の小児科外科に来られたんです。
検査をし、ODと診断すると、お母さんは泣かれていました。やっと原因と治る見込みが立ちホッとされたのでしょう。二週間後には、頭痛もなくなって朝起きられるようになり、大好きなバスケットボールもできるようなった。その後、半年くらいフォローして安定したので、地元の内科で診てもらうよう紹介状を書きましたが、元気に卒業されたようです。7年も悩まされていた不登校が魔法みたいに治ったので、お母さんは「本当に治ったんですか」と信じられないご様子でしたね。
ただ、不登校でお困りのすべてのお子さんがODの治療だけで治るわけではありません。OD以外にもADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)など発達のアンバランスがある場合(OD複合型)は、ODだけが良くなっても「不登校」は解決しないのです。長期化する場合は、ほとんどがこのケースです。ODが治ったのに「不登校」がなかなか改善しないからといって、遠くから私のところへ来られる方もおられます。
11の診断症状のチェックリストのうち三つ以上あてはまる場合は、ODの可能性があります。一度、お近くの小児科を受診してみることをお勧めします。
お母さんを責めないで
記者)お子さんがODであるとは気付かず、医療の支援を受けないまま、今も「不登校」で悩み続けているご家庭があるかもしれませんね。
加藤さん)多いと思います。「不登校」は決して、お子さんだけの問題ではなく、そのご家族全体の゛危機”となりえる問題です。外来でお子さんと一緒に診察に来られたお母さんとお話ししていると、精神的にかなり疲弊され、「私の人生はもう終わりだ」と追いつめられている方が非常に多いです。
お子さんが学校に通えなくなった場合、よくある周囲の受け止めは「たるんでいる」「甘やかせている親が悪い」です。場合によっては、父親からも責められ、学校の先生からも家庭の問題とみられてしまうと、お母さんは孤立してしまいます。
どうにか学校に行かせようと、子どもを叱ったところで、ODであれば病気なのですから、お子さん自身でどうにかできるわけもありません。責められても、叱っても改善しないため、お母さんの心はどんどん病んでいき、「不登校」を通じて家族間が会話もできないほど、ギスギスしてしまうことが多いのです。
一方で、教育現場の先生方や日常診療に携わる医療者の中にも、改善しない「不登校」の問題に困っている方がたくさんおられます。そうした方々の悩みや課題の一助になればと思い、ODを糸口とした小児科医療としてのアプローチなどについてマンガで紹介し、解説を加えたのが『マンガ 脱・「不登校」』です。
不登校とは、子どもが登校しないことそのものが問題なのではないという意味で「」をつけました。登校しないことを取り巻く、さまざまな謝った視点が、この問題の本質であることを少しでも多くの方にご理解いただき、改善に向けて一緒に考え、協力していかれる社会になることを切に願っています。
≪続きはまた明日≫
心の生涯学習誌れいろう 3月号より
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