腸荒れはなぜ引き起こされるのか?②
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、昨日に引き続き、岡部賢二先生のお話の続きをご紹介させていただきます。
薬は、字のごとく草冠に楽と書きます。つまり、植物の生薬で体を楽にする・・・ つまり、漢方のことを言っていたのです。しかし、近ごろは天然由来の植物を原料としたものではなくて、化学薬品でつくられたお薬がほとんどになってきました。
確かに効き目としては、アップしているところもあるかもしれませんが、その薬を飲んだ時の私たちの体はどう反応し、どう影響を受けるか?ということを今回のお話を読んで改めて考えてしまいます。
岡部賢二先生のお話を、どうぞしっかりお読みくださいませ。
岡部賢二氏
1961年生まれ。日本玄米正食研究所所長。フードアンドメディカルコンサルタント。松岡四郎氏に師事し、正食協会講師として活躍後、2003年に福岡県の田舎に移り住んで日本玄米正食研究所を開設。2005年『ムスビの会』を発足し、2006年より、セミナーハウス「四季の舎ながいわ」を開校。各種セミナーや料理教室、体験学習などを開催している
◎できるだけ避けたい薬剤◎
ところが、餌に混ぜられた大量の抗生剤によって、家畜の体内で薬剤耐性菌が繁殖し、それによる食肉の汚染が問題となっています。
日本では、この薬剤耐性菌により、毎年8,000人くらい死亡しているといわれ、実際に国産鶏肉の69%から抗生物質が全く効かない耐性菌が検出されています。鶏肉だけでなく、牛肉や豚肉、養殖の魚も注意が必要です。
がんの方の腸にはカンジダ菌がはびこっている場合が多く、共通して腸内環境の悪化がみられます。もしかしたら、ガン患者激増の背景には、こうした薬剤による影響があるのではないでしょうか。
まずは、食物を購入する際に防腐剤や保存食を含む食べ物、薬剤が大量に使用されている安い肉や畜肉加工品を避けることです。そして、食品の裏書き表示を見ながら伝統製法の調味料や食材を選ぶように心がけてください。
◎梅干しや梅酢は天然の抗生物質◎
天然の副作用のない抗生物質的な働きをする食べ物としては、梅干しや梅酢があります。
これらに含まれる塩分や有機酸には防腐、殺菌、保存、抗生作用があり、塩分に含まれるマグネシウムなどのミネラルは発酵促進作用や保温作用、神経伝達作用といった有用な働きも併せ持っています。そのため、伝統製法で作られた梅製品は、悪玉細菌を瞬時に死滅させますが、善玉細菌は活性化するという優れものです。
そして、この梅干しや梅酢と同じような抗菌作用を持っているのが麹です。
麹菌はカビの一種で、発酵によってさまざまなビタミンやアミノ酸、酵素を生み出すことが分かっています。そして、嫌気性菌と好気性菌が共存する特殊な発酵過程(複合発酵)を経ることにより、乳酸菌や酪農菌といったさまざまな菌を作り出します。
◎発酵食品で腸を守る◎
腸内には、酵素の好きな好気性菌と水素が好きな嫌気性菌が共存していて、嫌気性菌は人体に必要な栄養素を作り出すのに対し、好気性菌は天然の抗生物質を生み出し、腸内を健康に保ってくれます。
これら二つの菌が共生するためには、腸内に十分な酸素と水素(マイナス水素電子)がたっぷりと供給されることが必要です。麹菌は、複合発酵によって両方の菌に必要な成分の供給をし、腸内環境を最善な状態にしてくれます。
麹を用いて作られた伝統製法の味噌や醤油、酢、みりん、塩麴、もろみといった発酵食品を料理に用いることで、抗生剤の害から腸を守りましょう。
ごはんに味噌汁、梅干しと漬物中心の和食を心がけていれば、腸内環境を健やかに保つことができます。まずは、日々の食事の見直し、医薬品に頼る生活の改善をしていきましょう。
≪完結≫
マクロビオティックマガジン「musubi 2019年度 4月号より」
www.macrobiotic.gr.jp
麗明堂の子宝専用HPは
https://www.reimeido.com/ をクリックしてください。
~ブログランキングに参加しています!~
今日の記事を気に入って頂けたら、こちら ← か、下のバナーをタッチ していただけると有難いです!皆さんのご愛読、ご支援に感謝いたします。
毎月更新の携帯やパソコンから24時間いつでも聞けるインターネットラジオで、最新の番組は『健康の基本「早寝、早起き、朝ごはん」』についてお話しています。ぜひ、お聴き下さいね!
http://www.omoraji.com/reimei.shtml
蒲公英T-1エキスについての詳しい情報は
コメントを残す