特集）幸せ癖をつけましょう③「あなたが幸せ発信地になる！」

公開日：2018年10月26日カテゴリー：ブログ

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

鈴木　秀子（すずきひでこ）さん　

国際コミュニオン学会名誉会長

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、聖心女子大学キリスト教文化研所究研究員。国際文学療法学会会長。全国及び海外で「人生の意味」を聴衆とともに考える講演会、ワークショップなどを開いている。著書に『いのちの絆　大震災を生きる』（静山社）『幸せになるキーワード』（致知出版社)『死にゆく者との対話』（文春文庫）『幸せ革命』（海竜社）『奇蹟は自分で起こす』（海竜社）『あなたは、あなたのままでいてください』（アスコム）他多数。

自分を不幸だと思ったら、惨めだと思ったら、当たり前のことに感謝してください。少なくとも感謝できることを十個探してください。私達は自分で自分を不幸にし、自分で自分を幸せにしていきます。『奇蹟は自分で起こす』より

●大きな花を咲かせる円ブリオ

　人間の尊厳というのは、生まれたときに命と共に一人ひとりに与えられているものです。

　私達は何かができないから駄目、できるから立派、と言いますけれど、そんな事はありません。この世の中には全部同じ人なんてどこにもいません。皆違うのです。髪の質、目の大きさも、背の高さも違い、まして性格は皆違います。大宇宙を見てください。いろんな木があり花があり、そういうものが一緒になって美しい調和を醸し出しています。一人一人に神様がご自分の素晴らしさをひとかけらずつ入れ、自分を世界中の人に分散している、世界中の人がその魂の良さを輝き出せると、そこに神の姿が現れると言われます。一人一人尊いものが、生まれながらにして命とともに入っています。

　命は愛であるといわれ、お父さんとお母さんの愛の結晶として新しい命が生まれるのです。子供が病気だという時に、親は自分の命を差し出しても助けたいと思う。でもそれはできません。どんな名医でも命は作り出せません。どんな人の祈りでも願いでも命を作り出すことができません。

　私達が生きているということは、まさに奇跡です。一人一人、命は神様の愛の表れとして生かされています。神様は私達がどんな欠点を持っていようと、そんなことは意に介しません。命がある限り、尊い大切な人で、あなたにはあなたに相応しい、与えられた使命があります。きれいな花束には、色々な花が入り、それぞれが引き立て合って一つの大きな花束を作る。同様に世の中というのは、一人一人の個性が発揮されて素晴らしい世の中になるのです。

　人間の生きる意味は、あなたが自分を幸せにして、あなたの中にある善さにふさわしい、輝く人に成長させることです。いい子供を育てたかったら、先ず自分が幸せになるように、言葉使いや心の持ち方に気をつける事が大切です。私達はあまり期待しすぎると、その期待が外れた時怒りになっていきます。苦しみになっていきます。苦しみが多い方は、期待外れから苦しみがきていないかどうか、ちょっと注意してみて下さい。苦しいこと、辛いことがあった時、病気で入院している方の『自分の足で立って家に帰りたい』という、死ぬ前の最期の望みを思い出してください。この中の方は、これが終わったら、自分の足で歩いて帰れるでしょう。家に帰れば、自分の口で食べ物を食べられますね。死にゆく人がいかに切実にそれを願うかと考えると、私達は普段からありがたい命があり、家族もいる、友達もいる、集まれる場所もある、そういうご縁に恵まれていることを感謝する習慣においてこそ、幸せを自分の中に育てられるのです。そしてあなたが幸せになれば、あなたの周りの人は誰でも気持ち良くなるのです。幸せを自分の中に育てると、一年後にはふっと自分が『ああ、なんて生きやすくなってるんだろう』『周りになんていい人ばかり集まってるんだろう』と実感するようになります。それはあなたが幸せ感を発揮する人に変わったからなのです。

　身近な人が亡くなった場合、『あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった、早く病院に連れて行けば良かった』と、自分を責め続けて泣いている人が多いのです。親はどんな時に幸せを感じるでしょうか。子供はどんな時に一番幸せを感じるでしょうか。両親にとって、子供が幸せにしている時が一番幸せです。小さい子供も、親や家族がみんなニコニコして幸せ一杯だと嬉しいのです。幸福感を感じるのです。亡くなった方もそうです。至福の世界から自分の愛する家族にいっぱい愛を送り、助けを送ってくれています。その人たちの唯一の願いは自分の愛する家族が幸せであること。それをお母さんが死んでしまって、悲しい悲しいと泣いてばかりいると、お母さんはとても悲しいでしょう。亡くなった人への供養は『お母さんがいなくて寂しいけれど、幸せに生きていますよ。見て下さい、お母さんのお蔭です』という思いをいつも見せてあげる、それが最大の供養です。

　自分を責めないこと、失敗したり、他の人みたいにできない自分を責めるのをやめること、マイナスの言葉を使うのをやめ、その代わりに、失敗したとき、もし今度同じことが起こったらどうしたら良いかと考えればいい、辛い体験、苦しいことは月謝です。折角、月謝を払ったのですからそれをそれを活かしながら自分を幸せにしていくこと、あなたが幸せ発信地になる時に、家族はみんな幸せになります。その幸せを持って職場に行くと、職場の人もみんな幸せを感じます。幸せは広がっていくのです。伝染病と同じです。いい伝染をしていくのです。

　マイナスの言葉を使う人や、不機嫌な人がいると嫌な気持ちになります。それと逆のことが起こるのです。幸せって何だろう？という時に、先ず自分のしあわせを思ってください。行かされている、家族がいる、歩ける、食べられる、自分一人でお手洗いに行ける、当たり前のこと、目がある、手がある、有難いと思って、自分にできる小さいことを他の人のためにして下さい。心が澄んできます。穏やかになります。そういった心持ちが幸せです。そしてあなたが幸せ発信地になってください。

　私達一人一人の小さい存在が、常に世界に影響を与えています。皆さんの　１円玉を集める活動によって、４２７名の子供が誕生したそうですが、そのように小さいことから私達の知らない所で大きな花が咲いていきます。それは幸せに繋がる行動なのです。

日本人は、赤ちゃんは授かりもの、命は誰一人作り出すことができないことを知っています。その赤ちゃんに心を込め、１円を入れながら自分の幸せを思う、この円ブリオの活動は、私達が幸せ発信地になるよう助けてくれる大きなボランティアの動きだと思います。

（京都いのちの講演会より）

≪完結≫

　麗明堂の子宝専用HPは