だいじょうぶ「不登校」は抜け出せる④
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
昨日は、楽しいクロレラ工場見学バスツアーでした。
とても分かりやすかった講演の内容については、また後日お伝えさせていただきます。
昨日から、春の陽気が一転して、冬の寒さに突入しましたが、皆さん体調は如何でしょうか?気温が不安定で体調を崩しやすい季節ですので、お体には十分ご自愛くださいませ。
さて、今日は加藤善一郎さんによる「だいじょうぶ 不登校は抜け出せる」の最終話です。身近にお悩みの方がいらっしゃいましたら、お役に立てますことを願っています。
加藤善一郎氏 岐阜大学大学院教授、小児科医『マンガ 脱「不登校」』著者
岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学教授。岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科構造医学教授。日本小児科学会専門医・指導医。日本小児神経学会専門医・指導医。日本人類遺伝学会専門医・指導医。1965年岐阜県美濃市に生まれる。1984年麗澤瑞浪高等学校卒。1990年岐阜大学医学部卒、小児科学教室へ入局し臨床研修。1997年岐阜大学大学院医学研究科修了(医学博士)、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科、ハーバード大学への留学等を経て大学病院・関連病院での臨床医・研究者としての日々を過ごしている。2010年岐阜大学医学部附属病院小児科准教授。2011年岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学臨床教授。2014年現職。
「だいじょうぶ感」を守る
記者)仮にお子さんにODの体質があったとしても、発症させたり、症状を悪化させないために、家庭で努力できることはありますか。
加藤さん)ご家庭できるとすれば、お子さんの生活リズムを守ることですね。夜更かしが一番いけません。OD体質のお子さんが小学校時代から夜更かしを続けていれば、思春期に発症するするリスクはさらに高まります。なぜ夜更かしがダメかというと、睡眠が乱れるからです。最近は、子供の睡眠習慣を整えることで、心身の健全な発達を守ろうとする「眠育」という取り組みも盛んになっていますが、それほど成長期の子どもにとって睡眠は重要なのです。
ところが、先進国の中で、日本の中学生の睡眠時間は最も少ないと言われるほど、状況はよくありません。学校が終わって部活をやって、それから塾に行き、寝るのは夜の11時過ぎという中学生が、最近は珍しくありません。スマホのゲームに熱中して夜更かしになるパターンも多いですね。中学生にもなれば遅く寝るのも仕方がない、と思っている親も多いようですが、睡眠の乱れはODに繋がり、ODが不登校に繋がります。お子さんの睡眠を守ることを、まずご家庭で取り組んでいただければと思います。
記者)ご著書のタイトルに「『だいじょうぶ感』をはぐくむ」とあります。
加藤さん)これは普段、お子さんと一緒に外来に来られたお母さん方と話す中で自然と出てきた言葉なんです。「理由はともかく、なんだか自分(子ども自身)はOKだと感じる」という感触を表す言葉として使っています。近い言葉に「自己肯定感」がありますが、不登校に困っているお子さんに使うのはちょっとずれている気がします。つまり、何かができるから自己肯定できるという図式ではなく、たとえ自信はなくとも、家族や先生から‶見守られている感じ”が持てて、「僕はだいじょうぶだな」という実感さえあれば、学校に行かない状態にはならないと考えています。
記者)「だいじょう感」には、本人だけでなく家庭や学校など周囲の環境づくりも重要なのです。
加藤さん)そうですね。困っているお子さん自身も困っているという視点を持ち、親が一番の理解者になってあげてほしいと思います。不登校状態は、親子両方が「だいじょうぶ感」を無くしていることが多い気がします。その点でいえば「不登校」は、親も変わるチャンスと言えます。どうすれば子供にとって、家庭が心の安心感を増やせる、よき安全基地となれるのか?その第一歩は、親自身がご自分の「今」を取り戻すことが最も大事です。「だいじょうぶ感」が育つご家庭づくりは、不登校のことだけでなく、お子さんのより良い成長に繋がります。皆さんと一緒に、楽しい「今」を取り戻していけたらと思っています。
≪完結≫
心の生涯学習誌れいろう 3月号より
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