2019年2月のコラム
平成最後の年が始まって、早ひと月が過ぎましたね。麗明堂では年の始めに「今年一年をどのような気持ち で過ごしていこう!」というスローガンを、私が発表します。年末に今年一年の世相を表す漢字が清水寺で書かれますように、私も漢字一文字で発表し、今年は 『敬』にしました。
この意味は、この字を使った熟語に【尊敬】がありますように「他人をうやまう」という意味もあるのですが、実はもっと広範な意味もあって、物事を慎んで 行うという意味から「敬は礼の本なり」という諺も あるのです。また、敬虔な気持ちや態度を自己の自己に対する心の在り方に転化させた自己修養としての意 味もあるのです。
「相手を尊んで礼を尽くし、自分も心を一点に集中 させて、どこへも逸れていかないようにする。」
これは、昨年末に新店を構えた私とお店にとって、とても大切な意味のある言葉だと思ったのです。
また、敬を音読みで「ケイ」ではなく、「キョウ」と読むと、愛敬(あいきょう)などの熟語もあるように【かわいい】という意味合いも出てきます。つまり、あまり堅苦しくなく、笑顔で穏やかな楽しい一年にしたいと思っています。
清水寺で書かれる「書」は、その年に起きた出来事や世相を漢字一文字にまとめたものですが、私は自分がこのような一年にしたいという気持ちを漢字一文字に表して、それを現実化するために一年間心を磨いて努力を続けています。
今年のスローガンは『敬』。今年の終わりに、自分の成長が大きく感じられるよう、毎日意識して過ごしていきたいと思います。