2019年8月　コラム

子育てのための【躾】に必要なのは「褒めること」と「叱ること」と私自身そう思い込んでいましたが、月刊誌れいろうの心理カウンセラー長谷静香さんの記事に「なるほど～」と思う内容が書かれていましたので、ご紹介させて頂きます。
その方法は、『失敗体験から学ぶ子育て』で、基本は賞罰（しょうばつ）による子育てで、ほめるに代わるものが『勇気づけ』、罰に代わるものが『結末を体験させる』というもの。
　例えば、今にも雨が降りそうな日に天気予報を見ると降水確率90パーセント。傘を持って行ってほしいのに、子供は今は降っていないし、傘はいらないと言って登校。しかし、下校時間には案の定、土砂降りの雨でずぶ濡れで帰ってきたとします。こんな時、あなたはどのような反応をしますか？　旧来の賞罰の関わりですと、「ほら、ずぶ濡れになって！朝、傘を持って行かなかったからでしょ」と怒ってしまうことが多いかもしれません。しかし、勇気づけの関わりでは、怒る代わりにその結末を体験させ、そこからどう学ぶか？自分自身で考え、次の行動に生かせるようにします。持って行かなかったことに対して、怒る必要はなく、怒る代わりに、結末を体験させる。子供は、傘を持って行かなくてずぶ濡れになるという結末を体験したので、次からは雨が降りそうな時は傘を持って行こうと決心するに違いありません。きっと失敗の体験を通して、次回からの行動を考えるよう成長していくことでしょう。親は、子供が失敗しないように、先回りして言葉をかけたり、誘導したりしがちです。しかし、子育ての目標は、『自立』です。親があれこれと手だし、口出しせず、子供が自分で学び、考えて行動できるようにサポートしていくことが大切なのです。