2018年12月 コラム
「ここだけの話」と言いながら人に秘密をばらす人が許せない!そんなことを思ったことはありませんか?今月は、そんな悩みにアドバイスしたいと思います。
「ここだけの話ですが・・・」といわれた経験はありませんか?「ここだけ」、「今だけ」という特別・限定な響きに人は弱いもの。その対応の仕方を具体的に考えてみましょう。
①沈黙
「ここだけの話ですが」を話に用いる人の心理には「あなたを信頼しているから話すんです。だから私を信頼してくださいね!」「あなたとは特別な関係なのですよ!」というメッセージが込められているもの。
「そうなんですね~」と相づちを打って、ひたすら聞くことに徹しましょう。「私、秘密を守れないかも?」と予防線を張るのも一つです。相手の思惑に乗り、 便乗して意見を言わないことが重要です。うっかり発した言葉は次のネタにされ、他者に「ここだけの話ですが○○さんが・・・・と言っていました」と上乗せ して話されかねません。「沈黙」は、人も自分も守ることができ、「ここだけの話」に参加しなくてよくなります。
②「実は」に変える
もし人に話したくなったら、潔く「実は・・・」と話し始めましょう。「ここだけ」と秘密を強調しても、大方は漏れてしまうもの。悪口は聞いた相手を不快にします。
③「他人の善い話」をする
他人の善くない話は、天に唾を吐いているようなもの。きっと自分に還ってきます。ここだけの話はできる限り「他人の善きこと、善い噂話」に限りましょう。
ここだけの話をしっかり自分の胸の奥にしまい込み、さらに自分も相手も善き話(氣)に転換させていく。そんな心遣いが、さりげなくできると素敵ですね。
(心の生涯学習誌 れいろう 9月号より)