2017年7月 コラム
皆さんは、【心の形】を見たことがありますか?
私も見たことがありません。でも、善い心や善くない心、思いやりのある心と自分勝手な心は分かりますよね!
そんな時に中学生のために30年間も詩を書き続けた詩人宮沢章二さんの詩集「行為の意味」と出会いました。
『行為の意味』 宮澤章二
あなたのこころはどんな形ですか?
とひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうにみえないのであろうか
確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈こころ〉も〈思い〉も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
この詩は、皆さんも何となく聞いたことがあるかもしれません。実は、この詩の一部が東日本大震災のあと、繰り返しテレビのCMで流れていたのです。
確かにこころは見えないけれど、優しい温かい心を積極的につかうと美しく生きてきます。
心が変われば態度が変わり、態度が変われば習慣が変わり、
習慣が変われば人格が変わり人格が変われば人生が変わる。つまり、日ごろ無意識にはたらいている心の持ち方で人生まで変わってくるのですね。人生をより良くするためにも心の持ち方を見なおしたいですね。
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