2017年12月 コラム
先月、鹿児島県鹿屋市の学校保健大会に呼んで頂いたときに「お腹を冷やさないようにしましょう!」ということでこのようなお話をしました。
男性の皆さんが「太った」と言うとき、大体お腹の前がポッコリ出てくることが殆どだと思います。俗に、太鼓腹とかビール腹とも言いますが、これが男性の太り方です。
女性の場合は、下腹から腰、お尻、太ももにかけて万遍なくお肉が付いてきます。これを皮下脂肪と言います。ですから男性よりも女性の方が皮下脂肪が多いのです。なぜ女性に皮下脂肪が多いのかというとそれには意味があって、一つはお腹の赤ちゃんを衝撃から守る為、そしてもう一つはお腹を冷やさない為なのです。実は、女性の皮下脂肪は発泡スチロールのような役割があるのです。
例えば、発泡スチロールの箱の中に焼き立てのたこ焼きや焼きそばを入れておくといつまでも温かいですよね。この時の発泡スチロールは保温の役割を果たしています。でも反対に発砲スチロールの箱の中に氷を敷き詰めて釣ったばかりの魚を入れておくと、いつまでも冷たくて保冷の役割をするのです。
皮下脂肪もこれと同様で、女性に皮下脂肪がついている目的は保温ですので、温かいものを食べているとずっとお腹が温かいので妊娠しやすいのです。しかし、冷たいものを多く摂ってしまいやすい現代人は、一度冷えたお腹がずっと冷たいままなので、妊娠しにくくなるのです。
男女平等は良いのですが、お腹の冷え方は男女平等ではありません。女性の皆さん、これから温かい物を摂ってお腹の健康をしっかり守っていきましょうね!