2015年9月のコラム
皆さんも飲み物を選ぶときに、「あまり甘くない飲み物は?」と、“ノンカロリー”や“無糖”の表示を探すことはありませんか?
しかし『甘いのになぜノンカロリーなのか?』と疑問に思うことも… 実はこの裏に巧妙な落とし穴があるのです。飲料やお菓子に配合されている人工甘味料(最近よく使われているのは、スクラロースやアセスルファームKなど)は、自然界にはまったく存在しない化合物です。人工の成分なので、人間の消化酵素では分解できず、エネルギー源としては利用できないので、『ノンカロリー』や
『無糖』と大きく謳っているのです。でもこれらの成分は、消化管を素通りして体内に入らないからといって、果たして本当に安全なのでしょうか。
私達の腸管の内面には、体内の免疫システムなどと直結するレセプター(受容体)が多く存在しますので、体に全く影響がないということにはなりません。実際、スクラロースの安全性を評価する動物実験では、大量に与えた場合に下痢症状が起き、一部の動物は流産したという報告が出ています(日本食品化学振興財団)。さらに『摂取量のおよそ60~90%が糞中に、残りの10~30%は尿中に排泄された』という記述もありますので、尿中に出てきたということは、一旦腸から吸収されている訳です。体にとって不要なものや有害なものが入ってきたときに、体は肝臓の解毒システムや腎臓の排泄システムでその成分を排泄しようとしますので、添加物や人工的に作られた化学物質が多い現代は、解毒をするために肝臓・腎臓は常にフル回転状態なのです。つまり人工甘味料は、肝臓・腎臓を疲れさせてしまいます。実際、スクラロースやアセスルファームKは、食品添加物として厚生労働省の認可を受けていますが、肝臓障害や精神障害などが起こりうるとも言われています。
皆さんも自分の口に入れるものは、自分の意志で、自分の手で口に運んでいるわけですから、正しい情報を知り、ご自身の体と健康を自分でしっかり守っていただきたいと思っています。
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