2015年8月のコラム
毎日暑い日が続きますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?今月は、こんな暑い時期に不可欠な塩についてお話させて頂きます。きっと皆さんも、塩と聞いただけで「摂りすぎたら体に悪い!」というイメージがあることと思いますが、私たち人間が生きていくために一番目に必要なものは水で、二番目に必要なものは、お塩なのです。
暑い時に、体からドッと出てくるのは『汗』ですが、この汗はどんな味でしょう?顔の汗が口に入ってきた時に皆さんもしょっぱかった記憶があることと思いますが、涙も鼻水も体から出る水分はしょっぱい味がします。つまり、水分だけではなくミネラルも一緒に出ていくのです。だから暑い夏はミネラルを含んだ天然の塩気を体に入れると体が甦ってくるのです。
私が子供の頃、父の実家では牛を飼っていて、夏に疲れた様子を見せると、塩の塊を舐めさせていました。アフリカ・サバンナの野生動物も疲れた時には岩塩を探して舐めに行くそうです。つまり、動物たちも暑い夏に塩は必需品だったようです。私達人間も同じことをやっていて、私の祖母は、夏の暑い日にはやかんで沸かした麦茶に少量の粗塩を入れていたのですが、この知恵が今の経口補水液に繋がっているのかもしれませんね。
サラリーマンのサラリーを直訳すると『給料』なのですが、この語源は塩のSALTからきていて、古代ローマ時代に汗をいっぱい掻いて働いた人は、その分ミネラルが汗と一緒に出ていますので、お給料として塩を多く貰っていたようです。つまり、汗をかいて働いた人は、体を元気にしてくれる塩を人よりも多く摂って良いのです。
しかし、今では暑い夏でもエアコンのお陰で、汗をしっかり掻く機会が少なくなってきた為に塩分を減らさないと体に影響が出てくるようになってきたという訳です。お塩が良いか悪いかと言う前に、まず汗を掻いてからお塩を摂って、この暑い夏を元気に乗り切って下さいね!
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