2015年10月のコラム
私は飛行機ではいつも気分転換に機内誌を読むのですが、先月私の心にジンと響いた素敵なお話が載っていましたので、ご紹介したいと思います。
『巡りゆく、元気薬』 舩越園子さん
今年、マスターズでメジャー初優勝を挙げ、続く全米オープンでメジャー連覇を果たしたジョーダン・スピースは、神経に障害を持つ妹と向き合っていると「自分が何のためにゴルフをしているかがわかる」と言った。
誰にも負けない世界最強のスーパーマン。妹は兄のことを、そんなふうに思っているらしい。試合に出るたびに「勝った?」と尋ね、スピースが負けたときでも「やったー!勝った!」と喜ぶ。そうやって無邪気に笑う妹を眺めていると、妹が信じる最強の自分を実現するためにゴルフをしようと思えてくる。すると、スピースの心は元気になるのだそうだ。
≪中略≫
ゴルフはメンタルなスポーツだ。健全な心に健全なゴルフが宿る。でも、どうしたら心は健やかになる?どうしたらハッピーになれる?その答えは、心を前に向かせるきっかけを自分で見つけ、見逃さないことだろう。辛さ、悔しさ、やるせなさ。いろんな想いがあるなかで、何かを見た一瞬、誰かと交わしたひと言が、ふいに“元気薬”になることがある。そう、生きる力、戦う力の源は、いろいろなところに潜んでいるし、湧いてもくるし、降ってもくる。
その元気薬を逃さず手に入れ、その元気薬に救われて勝利を飾ったら、今度はもらった元気を人々に還元し、ハッピーになってもらいたい。「そのために僕らはゴルフクラブを振っている」。勝利を挙げた選手たちは、チャリティ活動に精を出し、人々に喜んでもらいたい一心でゴルフの腕を磨く。春から夏へ、夏から秋へ、季節は巡る。そして、元気薬は、ゴルフを通じ、人生を通じて、人から人へと巡りゆく。
私がなぜ薬屋の跡を継ごうと思ったかというと、原点は「弱かった母を元気にしたかった!」きっと、この思いが強かったからだと思います。これからも、この気持ちを忘れずに真摯にカウンセリングを続けていきたいと思います。
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