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2014年11月のコラム

公開日:2015年01月18日 カテゴリー:2014年

元NHKアナウンサーの鈴木健二氏は、自著『ありがとう物語』(モラ ロジー研究所刊)の中で、次のような実話を紹介しています。
『数十年前のこと。ある男性が、妻と二人の子供を残して交通事故で亡くなりました。しかも事故の加害者とされたため、残された家族は、弁償のために家を売り払わなければならなくなったのです。その後、知人宅の納屋に住まわせてもらうことになったものの、そこは納屋 ですから、裸電球をつけなければ昼間でも室内は真っ暗です。水道は屋外にあったものを使わせてもらい、煮炊きは七輪に火をおこして 行いました。お母さんは早朝からビル清掃の仕事に出かけ、昼は子供たちが通う小学校で給食の手伝いをし、夜も料亭で皿洗いをすると いう毎日でした。そんな生活が二年も続くと、さすがに疲れ果てたようです。
 ある朝、お母さんは小学校五年生の長男の枕許に「今夜は豆を煮ておかずにしなさい」という手紙を置き、つくり方を書き添えて仕事に 出かけました。しかしそのとき、お母さんは、“子供たちと一緒に死んでしまおうか”とまでに思い詰めていたのです。
 そしてその夜遅く、子供たちが寝静まったころに、睡眠薬を大量に買い込んで帰ってきました。お母さんはふと気がつきました。お兄ちゃんの枕許に紙が置いてあり、そこに何か書いてあるようなのでした。お母さんはその紙を手に取りました。そこにはこう書かれていたのでした。「お母さん、お帰りなさい。お母さん、ボクはお母さんの手紙にあった通りに豆をにました。豆がやわらかくなった時に、おしょうゆを少し入れました。夕食にそれを出してやったら、(弟が)お兄ちゃん、しょっぱくて 食べられないよと言って、ごはんに水をかけて、それだけ食べて寝てしまいました。お母さん、ごめんなさい。でもお母さん、ボクは本当に一生けんめい豆を煮たのです。お母さん、あしたの朝でもいいから、ボクを早くおこして、もう一度、豆の煮方を教えて下さい。お母さん、今夜も疲れているんでしょう。お母さん、ボクたちのために働いてくれているんですね。お母さん、ありがとう。お休みなさい。先に寝ます。」読み終わった時、お母さんの目からはとめどなく涙が溢れました。
「お兄ちゃん、ありがとう、ありがとうね。お母さんのことを心配して くれていたのね。ありがとう、ありがとう、お母さんも一生懸命生きて行くわよ」お母さんは、豆の袋に残っていた一粒の豆を、長男の書いた手紙に包みました。そして、それをいつも肌身離さず持っているということです。もしこの手紙がなかったら、一家はお父さんの後を追っていた事でしょう。それを救ったのは、子供の「お母さん、ありがとう」の言葉だったのです。』
 このお話は、先月お客さんとの道徳の勉強会『ひまわり会』でお話しさせて頂きました。“ありがとう”という言葉の中には、私たちが思っている以上にすごい力があるのだと改めて気付かせてもらいました。

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