2011年4月のコラム
東日本大震災の影響で大会の開催が危ぶまれた第83回選抜高校野球大会が3月23日から甲子園球場で行われました。被災地にある東北高校など32校が出場し「がんばろう!日本」をスローガンとする12日間の大会が行われました。
今回は特にその開会式が素晴らしく、選手宣誓では岡山県の創志学園の野山慎介主将が東日本大震災の被災者への思いを言葉に込めて立派な宣誓を行いました。
宣誓 私達は16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私達の心は悲しみでいっぱいです。被災地では全ての方が一丸となり仲間と共に頑張っておられます。人は仲間に支えられる事で大きな困難を乗り越えることが出来ると信じています。私達に今できる事。それは、この大会を精一杯元気を出して戦うことです。がんばろう日本!!生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
そして君が代斉唱では、昨年11月の全日本学生音楽コンクール声楽部門高校の部で優勝した谷口まりやさんが宮崎県初の独唱者に選ばれ、震災の復興への祈りを込めた高く澄み切った美しい歌声で球場の観衆を魅了しました。谷口さんは宮崎西高校理数科の2年生で、毎朝通学途中の大淀川の河川敷で歌って晴れ舞台に備えていた矢先に東日本大震災が発生し、新聞やテレビで報じられる想像を絶する被害状況に心を痛め、自分ができることは歌で被災者を勇気づける事だ!と開催が危ぶまれる中でも練習を重ねて本番に臨みました。
今、自分に出来ることを精一杯することの大切さを高校生から改めて学んだような気がしました。
これからも今できる事を精一杯続けていきたいと思います。
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