2011年10月のコラム
9月15日は敬老の日!!という感覚が、まだ私の中にはあるのですが、近年では3連休でそれぞれの余暇を楽しむ一方、この祝日の意味が薄れてきて、敬老の日の過ごし方が変わってきているように感じます。
ちなみに今年の敬老の日は9月19日だったのですが、この祝日は「多年にわたり、社会に尽くしてきた老人を敬愛し、 長寿を祝う日」と法律に定められています。
私が小さい頃の“敬老の日”は、父の兄弟4人の家族が毎年全員集まって、車5~6台で連なって県内の温泉や観光地に行ってお昼ご飯を食べて一日を過ごすというものでした。祖母の誕生日が9月15日ということもあって、敬老の日と誕生日を一緒に皆で祝おうということだったのだと思いますが、年中無休だった父のお店が毎年その日だけは必ずお休みだったので、父にとっても相当思いが深かったのだと思います。
祖父は父が2歳の時に病気で亡くなり、祖母が4人の男の子を女手一つで育てて苦労してきたので、父たち4人の兄弟にとって9月15日というは特別の日だったのでしょう。その祖母が亡くなって25年が過ぎ恒例の日帰り旅行はなくなったのですが、すでに父たち兄弟が高齢になってしまい、今度は私たちが進んで敬老の日を祝わなくてはいけない事に気付きました。
私たちの“命の繋がり”は、よく『駅伝』に喩えられますが、今自分がタスキを持って走れているのは、それまでの区間を一生懸命走ってくれた人がいるから… そのことに敬意を表し、感謝する気持ちを忘れてはいけないと。
今年も9月15日の祖母の誕生日にお墓参りに向かった父を見送りながら、先人・先輩を敬う“敬老の心”を私がもっとしっかり持たなくてはいけないと反省しました。
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