2010年8月のコラム
皆さんは「塩は体に良いものですか?悪いものですか?」と尋ねられたら、どう答えますか。
殆どの方が「良い」とは言わずに、「摂り過ぎると悪い!」とおっしゃいますよね。
そこで今回は、この暑い夏こそ体にとって必要な塩の話をしていきます。
私たちの体から外に出る水と言えば、汗、涙、鼻水、尿などがありますが、それぞれどんな味でしょうか?答えは全て「しょっぱい」です。特に、暑い夏は大量の汗をかきますので、塩分と共にミネラルも失われて“脱塩”を起こしてしまいます。
脱塩は、軽症だと「体がだるい、クラクラする」などの症状が出ますが、重症になると「筋肉が痙攣を起こしたり、立てなくなったり」してしまいます。炎天下のマラソンでフラついて倒れてしまう原因の殆どは、脱塩なのです。そんな時に助けてくれるのが『天然塩』。ミネラルを多く含んだ天然塩が、体を蘇らせ元気にしてくれます。
サラリーマンの“サラリー”の語源とも言われるソルト(塩)は、古くから西洋でも生きていくために水の次に大切なものとして重宝され、よく汗をかいて働いた人ほど、その代価として塩を多くあげていたのです。
そんな塩がどうして悪いのか?それは冒頭の答えの「摂り過ぎると悪い!」の文には大事な主語が抜けていて、この部分には「汗をかいていない人」が入るのです。つまり、汗をかいていない人は汗(つまり塩分)が出ていませんので、塩分を摂り過ぎると悪い。これは当然のことなのです。
昔は暑い夏になると、お母さんが麦茶を作る時に粗塩を一つまみ入れていたそうです。
この夏、たっぷり汗をかいた人は、その分ご褒美として、天然塩を少し加えてみては如何でしょうか。
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