2009年2月のコラム
早いもので、今年もあっという間にひと月が過ぎました。
さて、今年は『丑年』ですね・・・
その干支の年に生まれた人(年男や年女)は、
行動や考え方がその干支の動物に似てくるとも言われますが、
皆さんは如何でしょうか?
丑年の父と祖母を小さい頃からずっと見てきた私がふき出してしまうくらい上手に(丑)の特徴を描いた詩と出会いましたので紹介したいと思います。
牛は のろのろと歩く
自分の行きたいところへは まっすぐに行く
牛は 急ぐことをしない
牛は 馬鹿に大まかで かなり不器用だ
牛は 自然をその通りに じっと見る
きょろきょろと きょろつかない
牛は 随分強情だ
けれども むやみと 争わない
争わなければならない時しか 争わない
ふだんは すべてを ただ聞いている
そして 命をくだいて 力を出す。
高村 光太郎 「牛」より抜粋
普段はゆっくりとしていて、バタバタするのが嫌いだから
早くから準備して、欲しいと思った物は迷わず買いに行き、
正義感が強く純朴・素直で騙されやすく、
一度決めたらまっしぐら。
自分から喧嘩を仕掛けることはないけれど、
どうしても守るものがある時は、
命をかけて逃げずに踏ん張り通す・・・
私にとっては、今まで見てきた父と祖母の性格をまさに言い当てた詩と出会いました。
「人のために犠牲を払う。」という時の漢字『犠牲』の文字の中に、
どちらにも牛という文字が入っているのは、
昔から中国・台湾では、人のために骨身を惜しんで働く動物の
代表として牛が挙げられており、御祭の時には神様に近い心を持つ動物として牛が供えられています。
今年は牛のようにコツコツと頑張っておられる皆様にとって、
実りある素晴らしい一年になることを心から願っています。
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