2008年3月のコラム
先日、数年ぶりに小5の娘と一緒に雛人形を出しました。この雛人形は私の父が自分の兄弟が男4人、子供も男2人と全て男ばかり でしたので、「いつか金丸家に女の子がやって来て欲しい…」と待ちに待った娘の誕生に買ってくれた想いのこもった雛人形だった事を話 しながら、一つひとつ丁寧に並べました。
ひな祭りというのは、元々古代中国で『上巳節』と言って3 月の最初の巳の日に厄払いをしたのが始まりだそうですが、娘の幸せを 願う家族の想いが強く入っていたことには昔も今も変わらないと思います。
3月3日には忙しい家内に代わって、私の母が娘と一緒に雛寿司(チラシ寿司)を作ってくれて私も夜に頂きました。雛寿司、雛あ られ、菱餅に共通する3つの色と言えば緑・白・ピンクですが、この3色には…
緑(新緑をイメージ)… 娘に健康に育っ て欲しい、
白(純白な雪をイメージ)… 娘に清純な心で育って欲しい、
ピンク(桃の花をイメージ)… 娘 に災いが起きないで欲しい(魔除け)
というそれぞれの願いが込められており、娘に対する親や家族の愛の深さが本当に伝わってき ます。
また、雛祭りの日に蛤(はまぐり)のお吸い物をなぜ食べるのかというと、蛤は右と左の貝殻の大きさがピッタリ合う事から、娘にふさわ しい人と出会えますようにという親の願いが込められていると言われます。
毎日が慌しく昔から伝わる行事も中々疎かになりがちですが、昔の人の家族を思う“優しさ”を見習いながら、子供たちと行事のた びに家族の良い想い出を作っていきたいと思っています。
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