2008年1月のコラム
新年明けましておめでとうございます。皆様は素晴らしい年の幕開けを迎えられましたでしょうか?
今年こそは世界にとっても、日本にとっても、そして皆様にとっても安心して過ごせる良い一年になりますことを祈っています。
さて、今回は私が尊敬する代表的日本人の一人“二宮尊徳”のお話しをさせて頂きます。
私が最も尊敬する日本人『二宮尊徳(幼名:金次郎)』は、江戸時代の末期に農政家として約600もの疲弊しきった農村を次々と復興させ、人々の生活を経済的だけでなく、精神的にも豊かにしました。
その具体的な方法の一つである“推譲(すいじょう)”とは、村人各自がある一定の金額で生活し、余ったお金を貧困に苦しむ人々の救済や荒地の開発資金として提供するというものでした。
尊徳はお風呂の湯船の湯に例えて、「温かい湯をいくら自分の方に掻き寄せても、みな向こうの方へ流れ返ってしまう。しかし向こうの方へ押してみれば、結局回ってこちらの方に返ってくる。鳥や獣と違って、人間の手は自分の方に向けて自分のために便利にも使えるが、また向こうの方へ押せるようにも出来ている。人として生まれたからには、わが身の方に掻き寄せるばかりではなく、他人のために押すことを忘れてはいけない。」と説いています。
一人一人が【自分さえ良ければ…】から【小さくても何か出来る事を…】の思いに変わると、それが集まって必ず大きな力になっていきます。
昨年はいろいろと国民の不信感を招くような事件の多い年でしたので、今年こそは皆さんが安心して穏やかに過ごせる一年になって欲しいと願っています。
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