2005年1月のコラム
宮崎の城下町“飫肥”が舞台の一つになっているNHKの朝の連続テレビ小説「わかば」で、 宮崎の腹の据わったおばあちゃん…南田洋子さんが演じている村上のぶさんが、いつも口癖のように言っている 『人生、生きちょるだけで丸儲け』。 この言葉は、のぶおばあちゃんのただの口癖なのかな?と最初は聞き流していたのですが、 つらい事が起こる度にのぶさんの口からしみじみとこの台詞が出て来ると、 起こってくるいろんな出来事をすべて受け入れようとするその心の広さに段々とこの言葉の含蓄の深さを感じるようになりました。
私たちは日常の生活の中で何か嫌な事や辛い事があると、つい落ち込んだり、投げやりになったりしがちです。 長い人生の中では、本当に苦しく辛い事が身に降りかかってくることもあるでしょう。 でもそんな時に、まず自分の命があることに感謝して、何事もたくましく強く乗り越えていくことの大切さを、 このおばあちゃんは教えてくれているのかもしれません。 どんなことが起きてもその出来事を感謝してプラスに考えることができる人が人生を一番楽しく有意義に過せるのだと思います。
NHKの朝の連続テレビ小説では、いつもおじいちゃんおばあちゃん役の俳優さんの一言がドラマをうまく引き締めていますよね。 物の豊かな中で育った戦後世代の私たちは今、貧しい中でも命があれば、やる気さえあれば何とかできる!!と力強く、 心豊かに過ごしてこられたご年配の方々を本当に見習うときが来ているのだと私は感じています。
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