2004年7月のコラム
ある夜、一人でウォーキングをしていた時のことでした。
汗びっしょりになるまで歩いて喉がカラカラになったので、散歩コースの途中にあるお店の前の自動販売機でペットボトルのお茶を買いました。千円札を入れたのでおつりを取ろうと思っていたら、たまたまその自動販売機はルーレットの当たり付きの販売機だったのです。ピピピピ…と音が鳴って全部の商品ボタンがパッと光ったので、当たった!!今日は運がいいなーと再びお茶のボタンを押しました。すると又当たりの音がピピピピ…と鳴って今日はどうしたものか?と思いながら2本目、またボタンを押すとまた当たり。しかし、さすがに4本目が当たった時には、この自動販売機は壊れているから、私も商売人の一人としてお店の人に教えてあげないと…という気持ちが出てきて、光っているボタンを押すのをやめました。
お茶を1本買っただけなのに4本も当たってしまって…と浮かれ気分で取り出し口からお茶を取っていたら、おつりの所からチャリン!チャリン!と千円札からしっかり5本分を差し引かれたお釣りの250円が出てきました。おつりを見てはじめて気付いたことは、ルーレットの音はうるさく鳴り響いたものの、最初から当たってはいなかった訳で、その帰り道はペットボトル5本を抱えながら何度もポロポロと落としながら、人目を避けるように歩いて帰りました。(笑)
以前に、ある小児科のお医者さんの講演会で『心豊かに生きるコツ』というお話の中で、何事においても満足度が高い人ほど幸せな生活が送れて、欲望度が高い人ほど意外と不幸なことが多い…と聞いたことがあるのですが、自分ひとりで飲めるお茶の量で満足できなかった自分を反省しつつ、これからは欲を出さず、満足度の高い人生を送りたいと改めて思いました。
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