2004年5月のコラム
公開日:2004年05月14日
カテゴリー:2004年
先日、薬剤師の先生から頂いた絵手紙の端に、こんな言葉が書いてありました。「医療の原点は愛だと悟った。商売の原点はまごころだと気付いた。生きることの原点は感謝だと思う。」と…
私は“迷った時には原点に戻る”ことをいつも心掛けていましたので、この『原点』という言葉にはとても心をひかれました。
私が薬剤師になりたいと思った原点は「体の弱かった母を元気にしたかったこと」でした。貧血、冷え性、低血圧そして胃弱だった母は、毎朝私が背中一面にサロンパスを張ってあげないと起き上がれないほど弱い体でした。そんな母を元気にしてあげたい…と思ったのが、私が薬剤師になる原点でした。ですから40歳まで生きられるか?50歳まで生きられるか?と言っていた母が今年で無事66歳を迎えられることは本当に有難いことだと思っています。
今でも母が覚えているのは、私が幼稚園の時の参観日でみんなで『お母さんの歌』を合唱している時に、「お母さん、なぁ~に。お母さんっていい匂い。卵焼き~の匂いでしょ!」と歌うところで私だけが「サロンパス~の匂いでしょ!」と歌っていて、顔から火が出るくらい恥ずかしくなって、もう私の参観日には行かん!!と思ったのだそうです。
生きがいを見つけるというのは難しいことかもしれませんが、行き詰まった時や迷った時には、もう一度『原点』に戻って考えてみると自然に一番良い答えが出てくると私は信じています。
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