2004年12月のコラム
公開日:2004年12月14日
カテゴリー:2004年
10月末から、新聞やテレビで新潟県中越地震のニュースを見るたびに本当に心が痛みます。
土砂の中で4日間生き埋め状態だった優太くんが無事救出された時にはまさに感動だったのですが、私がそれ以上に感動したのは、体育館で避難生活を余儀なくされているお年寄りの方々が、≪優太くんの無事救出≫の報告を涙を流して喜んでいる姿でした。私はそのお年寄りの方の涙から、今の日本人が忘れかけている『日本人の本当の優しさ』を感じずには居れませんでした。
日本の昔話の一つ「かさじぞう」では、お正月を前にしてお餅をつくお米を買うお金もなかった老夫婦が、雪が積もって寒そうにしているお地蔵さんの頭に笠をかぶせてあげて良いことをしたね・・・と二人で喜ぶ場面がありますが、自分も恵まれていない中で他人の事を心から思いやることが出来るその“心豊かさ”が、今の私たちには本当に必要なのではないかと考えさせられました。
我が家では子供たちと家内とみんなで話し合って、自分達も欲しいものを我慢しようね!!とみんなの貯金を集めて募金させて頂きましたが、お金の金額もさる事ながら、その苦労を少しでも一緒に感じよう、分かち合おうとするその気持ちが同じ日本人として大切な様な気がします。
愚痴一つこぼさずに辛抱強く頑張っていらっしゃる被災地の方の健康をお祈りしつつ、一日も早い復興を心から願っています。
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