2004年11月のコラム
公開日:2004年11月14日
カテゴリー:2004年
先月行われました第10回謝恩講演会の中で、末時先生からこんなお話を聴きました。
「韓国や中国から日本に来られた留学生の方は、自分の国に昔から伝わる伝統食(例えば本場韓国のキムチの漬け方や本場中国の餃子の作り方など)を私たちに教えてくれます。しかし、今の日本の若者が外国に行ったときに、果たして日本の伝統的な食事を教えてあげる事ができるでしょうか?」そう言われてみると、子供たちの好きなおかずのメニューが、カレー、ハンバーグ、焼きそば、スパゲティなど元々外国由来のものばかりですから、おじいちゃんやおばあちゃんが毎日食べているものを普段作っていなければ本当に日本人として恥をかくことになるのかもしれません。
東洋医学には『身土不二』という食養生の考え方がありますが、私たちの身体はその土地で取れたものが一番身体に合っていて(関係が深い)、私たちの身体を一番元気にしてくれるのです。たまにはグルメなおかずもいいかもしれませんが、私たち日本人が健康を維持するための最高の食事は、言わずと知れた日本食であり、私たちのひーじいちゃんひーばあちゃんが食べていたような質素な食事です。
私も今度外国へ行く機会があった時には、日本人の伝統食を、そしてそれと一緒に日本人の心もお伝えしたい…と思っています。
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