2002年12月のコラム
今年も残すところあと1ヵ月足らずとなりました。毎日寒い日が続いておりますが皆様お元気にお過ごしでしょうか?
私がお客様にいつもお話しする『食養生』の考え方には、≪身土不二≫という東洋独特の思想が入っています。身土不二とは、「人の命を支える食は土が育てる。ゆえに人はその土とともにある。」つまり私たちの身体とその土地は1つだとする考え方です。
海外の物が何でも簡単に手に入る今の時代にこんな事を言うと時代遅れのように思われるかもしれませんが、私はこんな便利な時代だからこそ食に対するしっかりした考え方を持つべきだと思うのです。一つ例を挙げますと、暑い国でとれる果物は暑さを凌ぐために身体を冷やす働きがあるのですから、暑くもない違う地域の人がたくさん食べると身体が冷えるのは当然です。
この事は健康になる為の食品、つまり『健康食品』にも言えると思います。週刊誌に「○○に効くと書いてあったから」と、原産地も身体に及ぼす作用も知らないまま飲んでいるという方が多いのには本当に驚きますが、やっぱり私たちには昔から日本人が愛用してきたもの、そしてその人の体質に合っているものを選んでいくのがベストだと私は考えています。
最近は、世界中の健康食品が日本に入って来る正にグルメの時代かもしれませんが、健康になるにはどうしたらいいのか?何が自分に合っているのか?が分からない時には薬剤師の私までお気軽にご相談下さい。目的地までの最短距離をカウンセリングしながらナビゲートしていきますので・・・
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