2021年3月 コラム
近ごろ、暖かい日と寒い日の気温差が激しく、体調管理の難しい日が続いて いますね。まだまだ寒い日もありますので、気を付けてお過ごしくださいませ。
そこで、今日は『免疫を上げる入浴法』についてお話したいと思います。
まずは、体温のお話からですが…
日本人の10歳から50歳までの平熱は36.89℃と言われています。
ウイルスは、低温で増殖しやすい性質を持っているので、体熱を上げることに よって抑制しようとします。ちなみに、インフルエンザウイルスは38℃で動きが止まりますので、体は高熱を出してウイルスをやっつけようとするのです。
私たちの体は体温が38℃になると、細胞内でHSP(ヒートショックプロテイン)が生成されます。
HSPは、細胞の品質管理者のような働きをしていて、
①タンパク質を元気な状態に復元する
②免疫系のリンパ球や樹状細胞を活性化する
このような働きをするのです。
ですから、私たちが入浴をするときに『免疫を上げる入浴法』を実践すると、お風呂に入ることで細胞内のHSPを増やして、ウイルスをやっつける免疫を上げることができるのです。
その入浴のしかたとは、
①42℃を10分間
②41℃を15分間
③40℃を20分間
①、②、③のどれかで体を芯から温めて、湯上り体温37℃以上を10分以上保持することだそうです。
入浴によって免疫を上げられるなら、お風呂に入るときに温度と時間を意識して、病気になりにくい体をつくっていきましょう!