生きる!② ―病気の体験は豊かな人生をつくる―
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、昨日に続いて下田憲先生の『生きる!』のお話をご紹介させていただきます。
風邪の治し方についても、分かりやすくお話されていますので、ぜひご参考にされてみてはいかがでしょうか?
下田 憲氏 けん三のことば館クリニック院長
1947年生まれ。長崎県佐世保で育つ。高校卒業後、10か月間西日本を放浪する。翌年、北海道大学医学部に入学。1976年、国立長崎病院勤務。1978年、長崎の公立病院へ勤務。1983年、北海道過疎地の公立病院、1996年、無医地区になった南富良野町幾寅の町立診療所へ。東洋医学と心療内科を層軸とする独自の診療兄弟を確立する一方、墨書で癒しの言霊をしたため始め、2004年11月「けん三のことば館クリニック」を開院。これまでの地域医療への取り組みが評価され、2014年に日本医師会「赤ひげ大賞」を受賞。
病気の体験は豊かな人生をつくる
病気が好きな方はいません。でも、病ってそんなに悪いものでしょうか。熱はなぜ出るかというと、病気と闘うために出ているのです。
料理するとき、水とお湯、砂糖がよく溶けるのはお湯です。熱が上がると、物質代謝という化学反応が全部進みます。風邪の時、外から入ってきた悪いものと闘う時に、人間が免疫をフル動員させるために、熱を上げて免疫を高め、免疫物質を増やそうとします。免疫物質が増えてからならいいのですが、増える前に熱だけを下げるとどうなるか。軽い風邪の時は、それでも治ります。でも、重い病気のときは逆にこじれていくのです。
インフルエンザの時、簡単に解熱してはいけないのは、このためです。漢方では、熱さましは使いません。漢方で使う風邪薬は、結果的に熱は下がりますが、熱さましではなく、体を温める薬です。体を温めて、免疫物質を作る力を高めて、体が勝てば結果として熱は下がります。
咳はなぜ出るのか?咳は病気ではありません。気管や肺に炎症が起こると、体の中の白血球と外から入った悪いものが闘ってできるものを膿といいますが、それが期間内に出ると痰になります。それを出すために咳をする。だから、本来は痰を切る薬を使うのが正しい。咳は麻薬系統を使うと、ぴたっと止まりますが、それをやり続けると、肺炎になるか、細気管支炎になって肺がボロボロになるかどちらかです。
痛みはなぜあるか、痛みも、底が悪いから痛いのではありません。体のどこかに不都合があり、何かが滞っている状態です。血液が滞ってる、水が滞ってる。気の滞りの中にはガスも入ります。お腹の中にガスが滞ると痛みます。体のどこかに不都合があるから、痛みという形で教えてくれる。それなのにその不都合部分を解決しないで、痛みを止めを飲んでいる。例えば、ここが痛いという時、そこからせっかく、痛い危ないという信号を脳に伝えてくれているのに、その脳につながる道筋をブロックしてしまう。極軽い病気のときはそれでも勝手に治る場合もありますが、重い病気の場合はせっかく教えてくれているのに、底をほおったらかしにして痛みだけを抑えていたら、だんだん元が悪くなっていく。大事なのは、何を教えてくれているかを知って、そこを良くしていく。
鼻水や鼻詰まりも同じです。外から何か悪いものが入ってきたときに、鼻は肺の玄関口なので、肺を守るために鼻水は出るのです。病というのは一方で、心の反応も持っています。病気で長く通ってくる方に「病気して良かったことは?」と尋ねます。そうすると、答えは大きく分けて二つあります。一つは人生が深くなった。病気をするまでは、本当にフワフワと生きていた。それが、病気をしてからは自分の人生を深く見つめるようになった。もう一つは、人の痛みが分かるようになった。素敵な答えだと思いませんか?痛みのある人、苦しみのある人は、何が一番辛いのか。病気をしている人は、自分の痛みや辛さを分かってもらえないことが一番辛いのです痛みとか苦痛は、本人しかわかりません。でも、自分が痛みを経験するとそれが少しわかるようになります。痛みは分かり合うと半減します。人の痛みをわかるようになると、それぞれの人生を深くしてくれます。
≪次回につづく…≫
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