春の季節のことば

公開日：2019年04月01日カテゴリー：ブログ, 昔からの言い伝え

　皆さん　こんばんは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　今日は、新しい元号の発表がありました。

どんな、言葉になるのだろう？と勝手に予想していましたが、見事にはずれました。

【令和（れいわ）】

　何となくですが、穏やかな、和やかな響きの言葉ですね！

令和の時代が、平和で、豊かで、幸せになりますよう、心から願っています。

　さて、今日は春の季節のことば『山笑う』について、お話したいと思います。

季節のことば　『山笑う』

温かな日差しの中で芽吹いた木々の緑と、咲き始めた花の色に包まれていく春の山。その明るい様子を表した言葉が『山笑う』です。中国の宋の時代の画家郭煕（かくき）の『山水訓』の「春山は淡冶にして笑うがごとし」に由来して生まれました。淡冶とは、淡く艶やかなさまを意味するそうです。正岡子規は「故郷やどちらを見ても山笑ふ」と、四国松山の穏やかで美しい春を句に残しました。

ちなみに、夏は「山滴る」、秋は「山装う」、冬は「山眠る」と喩えられています。これらは春の「山笑う」とともに、江戸時代から季語に取り入れられました。季語ごとの山の自然が短い文字によく映し出されていますね。

かつての日本では、山にも川にも木にも神や仏が宿るとされてきました。人も動物も植物も自然の一部で、生きものは等しく自然に生かされて存在すると考える人も多かったようです。近代化に伴い西洋的な自然観が広まりましたが、自然を大切に思う伝統は今も静かに受け継がれているように感じます。

山や野に生命の息吹が充ちる春は、入学や就職、転勤の季節でもあります。新しい世界に戸惑ったときは、山や空を眺めてみて下さい。心が広がって元気が出るかもしれません。

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