新型!出生前診断の要件緩和を考える②
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日も暑い一日でしたね。
体温よりも高い気温の中で、健やかに生きていくことは可能なのだろうか?と純粋に考えてしまいます。
私が子どものころ、今から40~50年前も夏は暑かったのですが、こんなに気温が高かったのかなぁ~とか、気温のことをあまり気にしなかったような気もするとか、いろいろ考えます。
さて、今日は最近の話題の一つである【新型出生前診断拡大の問題点】について、昨日に引き続き三宅先生のお話をご紹介させていただきます。
新型出生前診断拡大の問題点
お茶ノ水女子大学大学院教授 三宅秀彦氏
お茶ノ水女子大学大学院・人間文化創成科学研究科遺伝カウンセリングコース教授。1993年日本医科大学卒。日本医科大学付属第一病院産婦人科など勤務を経て。2013年京都大学医学部付属病院特定准教授。2017年より現職。日本人類遺伝学会評議員、日本遺伝カウンセリング学会理事・評議員。
記者)医師から確率を告げられ、数字では判断できず悩む妊婦さんもいると聞きます。
三宅さん)ダウン症の可能性が出る範囲をNIPTが1とすると、母体血清マーカーは50位です。NIPTは陽性陰性で出ますし、かなり精度が高い。これまで、35歳以上の妊婦さんは羊水検査を勧められ、4人に1人が受けていましたが、NIPTの場合40歳以上は100人に1人になるので、余計な検査を減らす効果はあります。羊水検査では、500人に1人くらい流産する可能性がありますから。
全国的な相談体制を確立できればいいですね。今まで遺伝相談を請け負っていた全国の保健所に、遺伝カウンセラーを配置してもよいかもしれません。
記者)平成28年にダウン症を持つ方々を対象に、幸福度の調査を行われましたね。
三宅さん)厚生労働省から、遺伝カウンセリングの実施体制を構築するために、妊婦さんへの情報提供や医師教育のマニュアル作成をとの趣旨で行いました。私たちの調査によると、ダウン症の方々の9割は幸福な気持ちをもって生活しておられます。ダウン症の子供たちは活発で、周りからみられるのが大好きです。人間は、知らないことには不安や恐れが強いということです。ただ、人間の幸不幸は一点では決められません。遺伝的な疾患を持つ子供が生まれるのは普通のことです。互いに理解を深め、いろいろな人を受け入れる社会の寛容さが大切で、自分に害をなさないものまで攻撃する今の社会はどうかと思います。
新型出生前診断が普及することで、社会が診断を強制したり、社会に子供を選別してもいいという考え方が根付くのは危険だと思います。相模原事件のように「障碍者を減らすことは善行だ」と拡大解釈する人もいる。全国的な相談体制を確立できればいいですね。
今まで遺伝相談を請け負っていた全国の保健所に、遺伝カウンセラーを配置してもよいかもしれません。窓口を増やしてもいいが全員が受けなくてもいい、という社会のコンセンサスが必要です。システムと倫理的なルールを作ると同時に、利用する側の健康リテラシー、遺伝リテラシーをあげていく。医師の研修体制や一般ケアを進めれればいいですね。
≪完結≫
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