人の喜ぶ姿見て、喜び得られる人となれ④
皆さん おはようございます! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、いよいよ綾部先生のお話の最終回です。
綾部先生のお父様が仰っていた「まずは人を喜ばすことに頭を使え!そして、喜ばせることができたならば、その人の喜ぶ姿を見て喜べる人間になれ!」という言葉は、まさにそうだ!と思います。どんな人にでも、相手からの反応が自分の思う通りではなかったとしても心から喜べる・・・ そんな人を目指したい!と思いました。
どうぞ、最後までお読みください!
綾部正哉さん 椎葉綾心塾(しいばりょうしんじゅく)塾長
昭和16年、満州国三江省佳木斯市生まれ。宮崎大学卒業後、宮崎県の公立学校の教諭として24年間勤務。教育行政職を経て、定年退職後は宮崎大学教育学部の客員教授を務める傍ら、椎葉村で私塾「綾心塾」を開設。
利他自損、生涯生燃
記者―どういう道徳を子どもたちに教えていけばよいか、教える立場の先生方が正しくとらえておくことが大切になりますね。
綾部さん―学校においてはまず教員です。ただ、道徳教育は学校の中だけでやればいいというものではありません。運動会といえば、開会の花火を上げたり、競技中はBGMを流すのが定番ですが、最近は近隣からの苦情が増え、中止する学校が相次いでいます。「うちには病人がいる」「うるさい」というわけです。もちろん、学校側の配慮は必要ですが、そもそも世の中全体が自分の都合優先になりすぎてはないでしょうか。
そういう世の中になると「親にとって都合のいい子を育てる」ことが躾であり、子育てなんだと誤解する親も増えてきます。そういう家庭からは当然、「自分さえよければいい」という考え方の子どもが育つでしょう。
経済的な豊かさと引き換えに、日本人の心は貧しくなったと言われます。それはそうかもしれませんが、とはいえ、また貧しい暮らしに戻るなんてことができるでしょうか。車やスマートフォンを手放したら、生活自体が成り立ちません。今後はさらにAI(人工知能)の時代になっていくでしょう。必要なのは貧しさではなく、豊かさの中でも、世のため人のためを考え、行動できる「利他の心」を持った日本人を作っていく道徳教育です。
記者―自己中心の利己の心ではなく、自分に先駆けて他を利する利他の心ですね。
綾部さん―私が幼かったころ、父は事あるごとにこう言い聞かせてくれました。「まずは人を喜ばすことに頭を使え!そして、喜ばせることができたならば、その人の喜ぶ姿を見て喜べる人間になれ!」
私の名前は‟正哉”ですが、この名には「正しい世の中の道をどうか悟ってほしい」という父の願いが込められています。それを知ったのは、父が他界した後の事でした。そんな父の願いに、どれだけ迫ることができているだろうかと日々反省の連続です。
神様からお呼びがかかるまでは、「自分よし」に偏り過ぎたこの世の中が、自分よし・相手よし・周囲の人よしの「三方よし」の道に進んで行けるよう、この第四の人生を走り続けようと思います。与えて頂いた命だからこそ「利他自損」の精神で、生涯燃やし続けたいですね。‟生涯生燃”が私のテーマです。
≪完結≫
心の生涯学習誌れいろう5月号より
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