ビューティーアップ講座④
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。 いよいよ、4日間の千葉での研修が今日で終わりです。
相手の気持ちを受け入れる「受容」と、相手の心に寄り添って同じように感じる「共感」が、相談者である私たちにとって一番大切なことなど、とても深い多くの学びをいただきました。
さて、今日は山村慎一郎さんのビューティーアップ講座最終回です。
山村慎一郎氏
自然療法やマクロビオティック食事指導者として著名な大森英櫻氏や久司道夫氏、山西みな子氏などから、食養や自然療法の基礎を学ぶ。
1999年、アメリカのクシインスティチュートで本格的に望診法に出合いKushiInstitute MCT 修了。帰国後、望診法をベースにした食事指導や、望診法の講座を始める。2008年に株式会社ゴーシュ研究所を設立。現在、全国の望診法講座で講師として活躍し、食事療法や半断食合宿の指導なども行っている。
「食べたもので身体は作られている」という考えのもと、望診法を元に、食養や、マクロビオティックの視点だけではなく、西洋医学や栄養学、漢方の視点も取り入れた食事指導法で臨床例も数多く、またたくさんの望診法指導士も輩出している。
◎糖化を抑制するための食事
糖分は人間が生きていくための重要な養素です。最近、自己流の糖質制限食が良くないと言われ始めたのはそのためです。そこでポイントとなるのは、急激に血糖値を上げない食品を選ぶこと。
GI値という言葉を聞いたことはありませんか?ブドウ糖の血糖上昇率を100とした場合の、血糖値の上昇する割合を数値化したものをGI値といいますが、GI値の数値が低い食品ほど血糖値が急激に上がらず、GI値が高い食品ほど血糖値が上がりやすいことを意味します。つまりできるだけ皮ごと、未精白の低GI値の食品を選ぶことが、糖化の抑制につながるのです。こうしてみると、一物全体・身土不二の食べ方を提唱しているマクロビオティックがやはり正しいことが分かりますね。
◎甘いものとお酒におぼれた日々
食べすぎると悪いと解ってはいるのに、甘いものやパンがどうしても止められないのはなぜでしょう?意思が弱いから?いえいえそうとも限りません。実をいうと私ほど意志が弱い人間はそうそういないと思います。
私は、1か月に15㎏ものお砂糖を食べていた時期があります。でも、めでたく甘いもの離れが出来ました。それはお店が遠かったから。アンパンを食べたくても片道4.5㎞歩かなくてはならない。「遠すぎる。や~めた!」というわけです。あとで「スタンフォードの自分を変える教室」という本などで、好きな食べ物でも目の前になければコントロールできると知り、なるほどと合点しました。その次はお酒。甘いもののコントロールは何とかできたのですが、その代わりに同じ糖質として「お酒」を飲むようになりました。「お酒をやめると甘党になる」の真逆です。お酒の飲み方も半端じゃなくて、5時間ぐらいで焼酎を7.5リットルも飲んだことがあります。ウイスキーをボトル1本、日本酒を一升空けるのは平気でした。
◎今日1日をしっかり生きる
どうしてそうだったのかを考えると、寂しかったんですかねえ。その理由を考えると思い当たることが山ほど出てくる。ああ、それを紛らわせたかったんだなあ。それをトラウマと呼びます。あなたが苦しんでいるのは、小さい時に体験した、悲しい、辛い、寂しい経験が原因。心理学者フロイトが唱えた原因論です。でもその考えは少し違うのではないかと考えています。何か思うようにいかなかったとき。過去に原因を求めていれば決して問題を解決すことはできない。私はできない自分の言い分としてトラウマを使っていることに気が付きました。
マインドフルネスの創始者、ティク・ナット・ハンは「今現在に注目しよう」と言っています。ティク・ナット・ハンは仏教徒です。「過去や未来に囚われるな。さて、今ここからこれからどうするか」と考えるようにします。
心理学者のアドラーも同じことを言ってます。過去がどうしたとか未来の不安がどうしたとか言っても仕方が無い。今をしっかり生きようと。私の誕生日と同じ日に亡くなった酒井雄哉阿闍梨様の座右の銘は「一日一生」でした。
できない言い訳をせずに、今日一日をしっかり生きましょう!
≪完結≫
マクロビオティックマガジン「musubi 2月号より」
www.macrobiotic.gr.jp
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