☆ビューティーアップ講座④
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
山村慎一郎さんのビューティーアップ講座の最終話。
腸の中の菌がいろいろな病気を予防し、私たちを健康な状態へと導いてくれることについてのお話です。
便秘になって、腸の中に宿便が溜まってしまうとお肌に吹き出物が出てくるように、お肌を含め美容と腸との関係はとても深いものがあります。腸は、毎日あまり意識して気を付けることが少ないかもしれませんが、腸の菌を味方につけて過ごすほど心強いものはありません。
それでは、山村さんのビューティーアップ講座の最終話を最後までご覧くださいませ。
山村慎一郎さん 1949年岩手県生まれ。77年、岩手山麓で自然食品を始め、80年に盛岡市に移転。99年渡米しクシインスティチュートMCTを卒業。帰国後、ゴーシュ研究所を設立し、東京を拠点に全国で食事指導や講演会などの活動を展開。マクロビオティックの学校と代替医療の診療所、宿泊施設の設立を目指している。正食協会理事。
腸まで届く植物性乳酸菌、大腸で腸内フローラに
以上のように人と乳酸菌は深いつながりがあるのですが、この関係は食べ物だけではありません。何しろ乳酸菌は目には見えないのですから、いったいどこにいてどんな働きをしているのかが分かりにくいですね。
人の体のどこに乳酸菌がいるかというと、口の中、食道、腸、膣が乳酸菌の主な住みかです。
口の中では虫歯菌(ミュータンス菌)などと言われて、皆さんもご存知だと思います。乳酸は酸を分泌しますから、歯のエナメル質を溶かして虫歯を引き起こしてしまいます。
次は食道ですが、常に唾液が流れ込みますし、食べものが通り過ぎていきますから、口や腸に比べると乳酸菌の量はずいぶん少なくなります。例えば口では1グラムあたり1千億個、小腸で1万個、大腸で1兆個いるといわれます。
微生物は口から入って腸に行くまでにほとんど死んでしまいます。唾液や胃酸などで殺菌されますからね。しかし植物性乳酸菌は生きて腸まで届くと言われています。
小腸には消化され、吸収しやすくなった栄養素がありますから、腸まで届いた微生物にとっては恵まれた環境です。
さらに大腸には消化されなかった成分が溜まっていますから、微生物にとっては天国のような環境です。そうしたことから大腸には腸内細菌のお花畑、腸内フローラ(腸内細菌叢)ができているのです。
漬物で便秘や下痢を改善、味噌はチョコにも利用
腸の細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が住んでいて、2:1:7が理想のバランスと言われます。このバランスをこわすのが、甘いもの、パン、酒、油脂です。
これらを毎日摂取していると、あるいはたくさん飲んだり食べたりすると、便の状態が悪くなるのですぐわかりますね。
乳酸菌は乱れてしまった腸内細菌叢を元に戻し、便秘や下痢を改善する働きがあると言われています。
試しに毎日、発酵食品の代表である漬物を食べてみましょう。皆さんが考えているよりも意外に早く腸の状態を改善すると思いますよ。
今フランス料理に日本のお味噌を使うフランスのシェフがどんどん増えているそうです。料理にコクと深さがでて、幅が拡がるというのですね。何とチョコレートやクッキーにも使われ始めているそうです!
外国ばかりに目を奪われないで、もっと日本の発酵食品を見直しましょうよ。
発ガンに関係する悪玉菌、発酵食で予防に期待!
腸内細菌叢と腸管免疫は、互いに協力し合って人の体を守る働きがあります。
私たちは化学物質やストレス、過食、あるいは過ぎたダイエットなど、たくさんの危険にさらされています。
タンパク質、油脂、甘いものの過食は、細胞の老化を引き起こして、傷ついたDNAの修復が間に合わなくなり、ガンを引き起こしやすくなります。
腸内の悪玉菌の中にはガンを引き起こす「発ガン関連酵素」を分泌するものがあります。この酵素が腸内で発がん性をつくり出しますが、漬物などの乳酸菌は悪玉菌が増えるのを抑えることから、ガン予防になることが期待されています。ラクトバチルス菌の中には発ガン関連酵素を不活性化する働きがあるものが見つかっているからです。
健康で病気知らず、あるいは病気を回復して健康に楽しく生活していくために、漬物をはじめとする発酵食を食卓に載せましょうね。
そしてバナナ3本ぐらいの大きくて立派な「うんこ」をしましょう!
≪終わり≫
マクロビオティックマガジンMUSUBI 8月号より
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