ビューティーアップ講座③
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、ビューティーアップ講座の3回目です。
健康のためには、真っ先に栄養のあるものを体に入れることを考えがちですが、マクロビオティックの理論では、まず出すことを一番に考えます。
そこで、今日はまず良い排便をするには・・・ について山村慎一郎さんのお話を紹介させていただきます。
山村慎一郎さん
1949年岩手県生まれ。77年、岩手山麓で自然食品を始め、80年に盛岡市に移転。99年渡米しクシインスティチュートMCTを卒業。帰国後、ゴーシュ研究所を設立し、東京を拠点に全国で食事指導や講演会などの活動を展開。マクロビオティックの学校と代替医療の診療所、宿泊施設の設立を目指している。正食協会理事。
良い排便は良い腸内環境から実践して理解することが大事
チーズやヨーグルトがダメだと言っているのではなく、チーズやヨーグルトを楽しむのは一向にかまわないと思いますが、常食してどちらがより良い排便をもたらしてくれるかを考えてみることが一番大切なのです。
良い排便は良い腸内環境であることを示しています。花や草木で言えば、土の栄養配分が良く、根っこの状態が健康であるということです。
今はたくさんの健康情報が乱れ飛んでいて、いったい何が良いのか迷いますよね。でも簡単です。やってみれば良いのです。
比叡山の千日回峰行を2回もやった酒井大阿闍梨様も仰っていますね。頭だけではダメだと。やってみなさい、そして毎日毎日続けていきなさい、と。
自分にとってチーズが良いのか、日本の発酵食品が良いのか?1ヵ月もやれば何が自分に一番合っていいかが分かります。そうそう、朝はご飯にしてくださいね。パン食にすると便の量が減ったり便秘になりやすいですから。
乳酸を分泌することで乳酸菌は腐敗を防ぐ
さて、話を乳酸菌に戻しましょう。
乳酸菌の特徴は、糖などを取り込んで乳酸を分泌する働きです。例えば糖分を食べると分解されてブドウ糖ができますが、このブドウ糖を栄養源として取り込んだ場合、その50%が乳酸に変わります。
食べ物を放っておくとどんどん腐っていきますね。ところが、乳酸菌がたくさん乳酸を分泌すると、食べものの周りが酸性になって、腐敗を進める微生物が死んでしまいます。これを利用したのが、漬物やチーズなどです。
乳酸菌でできる食べ物は、漬物の他に、味噌、醤油をはじめお酒、お酒のつまみになるイカの塩辛、しめ鯖、なれ寿司などたくさんあります。
乳酸菌は様々な酵素を作りますが、これらの酵素が食べ物に作用して、このような上手い食べ物ができるというわけです。
植物由来の乳酸菌が醗酵
乳酸菌は「乳」という字が付いていることからもわかる通り、ロシアの微生物学者メチニコフが、ブルガリア人の食べていたヨーグルトから発見しました。乳酸菌が乳酸を作ることで、腸内のPHを下げて酸性化し、悪玉菌が増えるのを抑えます。その結果、長寿になったと彼は考えたのです。
こうした発酵乳がいつからつくられはじめたのかはよく分かっていませんが、生乳に含まれていた乳酸菌、木を使った容器、あるいは人の体についた乳酸菌などが保存用容器に入り込んで出来上がった、と考えられています。
ブルガリアではヨーグルトを作るときに木の枝を使ったらしいですが、発酵には植物由来の乳酸菌が働いているといわれます。
動物は植物から生まれた、動くものは動かないものから生まれた、とマクロビオティック創始者の桜沢如一先生が仰っていますが、まさにその通りですね。
乳酸菌を使った日本の食べ物と言えば、漬物が代表の一つにあげられます。
いつ頃から漬物を食べるようになったかと言うと、縄文時代までさかのぼるようです。漬物は野菜に塩を振って重石を乗せると、野菜が腐ることなく保存できますし、それどころかおいしい漬物ができるのですから、相当古くからつくっていたというのも理解できます。(縄文人は塩の代わりに海水を使っていたようです)
≪続きはまた次回に…≫
マクロビオティックマガジンMUSUBI 8月号より
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