カルシウムはイライラを鎮める

公開日：2019年08月05日カテゴリー：ブログ, 昔からの言い伝え

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　台風８号が宮崎市を直撃！
あと数時間後に宮崎市の上空を通過するということで、夕方から急に風が強くなってきました。

九州地方、四国地方の方々、どうぞお気を付けくださいませ。

　そして週末には、今度は九州の西側から台風９号がやってくるとの予報です。
今週は台風が２つも、３つもやって来そうです・・・

　さて、今日は川島四郎先生の「食べ物さんありがとう」の中から、カルシウムについてのお話をご紹介したいと思います。

　とても楽しいお話ですので、どうぞ楽しくご覧くださいませ。

食べ物さん、ありがとう

先生＝　川島四郎（かわしましろう）

明治２８年京都生まれ。陸軍経理学校卒業後、東京大学農学部に入学。食糧学、栄養学を学ぶ。日本人のための栄養学研究の泰斗。栄養と食糧関係の著書は３２冊におよぶ。楼美林大学名誉教授、食糧産業研究所長。昭和６１年１２月没。

生徒＝サトウサンペイ

昭和４年大阪生まれ。京都工業専門学校（京都工芸繊維大学）卒業。デパートの宣伝部に勤務。サラリーマン生活から漫画家に転身。著書『フジ三太郎名場面』全１６冊、『夕日くん』全１５冊、『スマートな日本人』『ドタンバのマナー』など。　

カルシウムはイライラを鎮める

カルシウム不足は火山国日本の宿命

サンペイ）日本も豊かになったというのか、最近は栄養の摂りすぎが問題になっています。いまやわれわれは、食べすぎについて気を付けていればいいのでしょうか

先生）いえいえ。まだ不足しているものがありますよ。

サンペイ）何ですか？それは

先生）ビタミンAとカルシウムです。厚生省の今年の発表でも、ビタミンAとカルシウム不足が指摘されていました。

サンペイ）ビタミンAというのは、割となんにでも含まれているんでしょう？それなのに、なぜ不足するのでしょうか？

先生）やはり青野菜の不足ですね。

サンペイ）え―！青野菜？！あ、、、そうですか。まあ確かに青野菜は摂りにくいですね。下宿している独身者はゼロでしょう。レストランに入っても、野菜と言えば白い野菜サラダが、薄い緑色のサラダぐらいで、青い野菜は見当たらないですからね。

先生）日本は土地柄で、どうしてもカルシウム不足になる。これは日本の宿命です。

サンペイ）宿命ですか？

先生）日本か火山国でしょ。太古のころ、火山がどんどん爆発して、その灰が国土を覆っているのですが、火山灰の中にはカルシウムがほとんどなんです。

ヨーロッパの大地はカルシウム

サンペイ）外国は違うんですか？

先生）ヨーロッパの土壌にはカルシウムがたっぷり含まれています。サンペイさん、イギリスの〝ドーバーの白い崖″というの、ご存知でしょう？

サンペイ）英仏の間、ドーバー海峡に面した有名な崖ですね。映画にもなった。

先生）あの白い崖の色、実はカルシウムの色なんです。カルシウムが露出しているんです。

サンペイ）はあ、そうですか。じゃあ、イングランドはカルシウム・ランドというわけですね。

先生）ええ。ほかのヨーロッパの国もそうです。私は、スイスのアルプスに行ってユングフラウに登ったことがありますが、断崖を見ると、貝の化石が見つかるんです。アルプスは大昔、海の底にあったのが、せり上がってできたものなんですね。つまり水成岩で、カルシウムでできているんです。ヨーロッパのいたるところにある白い石の彫刻は大理石で、この大理石もカルシウムです。

サンペイ）日本とは全く違う・・・・。

先生）ええ。だからヨーロッパの国々で育つウシ、ウマ、人間は、特に気を付けてなくてもカルシウムを十分に摂ることができる。大地に生えている草にも、わく水、流れる水にもカルシウムがたっぷり含まれていますから。

≪続きはまた次回に≫