カルシウムとイライラの関係

公開日：2019年08月07日カテゴリー：ブログ, 心のお話

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　近ごろ、子宝相談の中で、ストレスの溜まっている方が多いように思います。
昔の方がストレスが無かったのかというと、それよりもいろいろなことが便利になりすぎて、思い通りになることが当たり前になり、思い通りにならないときにイライラする・・・

　つまり、ストレスの閾値が低くなっているように感じます。
それでは、そんな時どうすればよいのか？

　もちろん、心の持ち方を変えることも大事ですが、栄養学的に言えば天然のミネラル（その中でも特にカルシウム）を補うことがお勧めです。

　今回は、川島四郎先生の「食べ物さんありがとう」の中から、カルシウムとイライラの関係を実験データでお伝えしたいと思います。

　とても興味深いお話ですので、どうぞ最後までご覧くださいませ。

食べ物さん、ありがとう

先生＝　川島四郎（かわしましろう）

明治２８年京都生まれ。陸軍経理学校卒業後、東京大学農学部に入学。食糧学、栄養学を学ぶ。日本人のための栄養学研究の泰斗。栄養と食糧関係の著書は３２冊におよぶ。楼美林大学名誉教授、食糧産業研究所長。昭和６１年１２月没。

生徒＝サトウサンペイ

昭和４年大阪生まれ。京都工業専門学校（京都工芸繊維大学）卒業。デパートの宣伝部に勤務。サラリーマン生活から漫画家に転身。著書『フジ三太郎名場面』全１６冊、『夕日くん』全１５冊、『スマートな日本人』『ドタンバのマナー』など。　

白ネズミで確かめたもう一つの効果

サンペイ）そういえば、小さいころから、カルシウムを摂らないと骨が弱くなるとか、虫歯になるとかいわれてきました。

先生）私は昭和3年に大学院で、カルシウム不足のエサで白ねずみを飼い、骨の形成がどうなるか研究したことがあります。

サンペイ）カルシウムが不足すると骨が弱くなることが、証明されましたか。

先生）見事に証明できました。カルシウム不足のエサで育った白ねずみの骨は、ダイコンにスが入ったようにスカスカで、ちょっと曲げただけでもぽきっと折れてしまうんです。

サンペイ）最近の子供は骨折しやすいと言いいますが、あれもカルシウム不足ですね。

先生）その通りです。親が気を付けてあげなければいけません。

サンペイ）カルシウムの働きは、骨や歯を丈夫にするだけではなく・・・・。

先生）そう。もう一つ大事なことがあります。気持ちのイライラを鎮め、精神を穏やかにする作用です。陸軍におった時の実験研究で、同じ腹から生まれた12匹のしろねずみを使って、12匹を6匹ずつ二つのグループに分けて、Aグループには普通のエサ、Bグループには青野菜とカルシウム抜きのエサを与えたのです。毎日、目方を量るんですが、Aグループの方はおとなしく捕まえられる。ところがBグループは手を入れるとガブッとかみつくんです。

サンペイ）気が荒くなっていたんですね。

先生）そうです。その時、同じ腹から生まれた兄弟でも、餌が違うとこんなに性格が違ってくるのかとつくづく思いました。これが頭にずっと残っていたんでしょうね。浅間山荘事件が起きた時、ハッと思ったんです。

サンペイ）浅間山荘事件と栄養学？

先生）あの事件では、仲間を11人も残酷にリンチして殺したでしょ。普通の殺し方じゃなかったんで、食べもののせいではないかと思ったんです。すぐ群馬県の警察に調べに行ったら、連合赤軍の出納長がありました。19歳の女の子が、切手の出し入れまで克明に記帳していたので、それを徹底的に調べました。すると、山に隠れていたので、西軽井沢駅でインスタント食品ばかり買って食っている。青野菜とカルシウムのあるものを全然食っていないんです。山にこもったのが、12月初め、摑まったのが3月中旬。100日もカルシウムと青野菜を摂らなければ、気持ちが荒れてきて、残酷なことも残酷と感じないというようになるのです。

サンペイ）最近、子どもが親を殺したり、生徒が先生に暴力をふるったりという事件が多くなっていますが、これなんかもカルシウムが足りない証拠かもしれませんね。

先生）当然考えられます。世界で一番ユーモアがあって性格が穏やかなのは穏やかなのはどこの国民かって知っていますか？

サンペイ）カルシウムが関係しているみたいだから・・・・イギリス人。そういえば、イングリッシュ・ヒューモアという言葉がありますね。

先生）お見事！その代わり、一番戦争に弱いのもイギリス軍です。戦場では、早く気持ちがいになるほうが勝ちですから。

サンペイ）日本人は昔から、カッとしやすいとか言われてますが、カルシウム不足が原因なんですかねぇ。もっと早くこのことに気づいていたら、あんな戦争はしなかったかもしれない。