いかにして変人になるか・・・ こころの日曜日より
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
私にとってコロナがやってきてよかったことの一つは、読もうと思っていた本を読む時間ができたことでした。
2年前から年中無休だった生活から、日曜日をお休みにしたのですが、県外への出張や講演で自宅にいることは殆どありませんでした。
そこで、日曜日は半日は本を読むことを決めて、会社と家の本棚にある本を一冊ずつ読み始めました。
今日は、その中から『こころの日曜日』の一つをご紹介したいと思います。この本は45人のカウンセラーが語る心と気持ちのほぐし方で、私自身も久しぶりに読んでいて、こころがなんだかホッとしました。
それでは、今日は高良聖さんの書かれた「いかにして変人になるか」をご紹介したいと思います。
いかにして変人になるか
「人から嫌われたくない。人が自分のことをどう思っているのか気になる。後ろ指だけはさされたくない」と訴える来訪者は結構多いものです。
これは、「日本人にすべからく有している性格特徴である」と明言する学者もいるくらいですから、これに類する悩みをもっている人は、おそらくかなりの数にのぼるのではないでしょうか。そんな悩みを訴える人に、私は『変人療法』を試みています。要するに「変人の勧め」を図るのです。
ある中年のサラリーマン。「医者から酒を止められていて、私は酒では何回も失敗して苦しい思いをしてきたんですが・・・ どうしても人から誘われると断れなくて、俺の一杯が飲めないのかなんて上司に言われたら、まずいとはわかっていても、ついグラスを出してしまうんですよ。やっぱり、意志が弱いのでしょうかね・・・」。そんなアルコール依存症の傾向がある彼に対して、「どうしたらあなたが周囲から変人と思われるようになるのか、ここで考えていきましょう」といささか唐突に提案します。
彼はけげんそうに私を見ますが、すかさず「一度変人になってしまえば、あとで恨まれることは少ないものですよ」と追い打ちをかけ、彼の内にある「普通の人を演じることによって生じる疲労」を和らげることを目指します。
「他人からは嫌われたくない」という心理の奥には、すさまじいまでの自分への愛着が秘められていることが多く、人から普通に見られることを求めながら、実は人から普通以上に見られることを期待しているのです。ですから、まず変人になって、一度、目立ってもらって、そのうえで、どこが変人になれなかったのか、あるいは、どこら辺は変人としてうまくいったのかを話し合います。そして、最終的に、人から、「どうせ○○さんのすることだから仕方がないよ」と言わせることができたとき、この変人療法は終結となります。
勝手なことをしているのに、なぜか中傷されることなく、失笑ぐらいで済まされるという不思議な人が私たちの身近には何人かいるものです。これは、お笑いタレントが相当な物議をかもす暴言を吐いても、「あの人だから・・・」で済んでしまうことと同義と言えましょう。
なお、この「変人の勧め」は、実のところ、変人になること以上に、「変人」を、自らの内に受容していく過程こそ重要であり、その結果、「後ろ指をさされたくない」から、「後ろ指をさされてもいい」となり、さらに、「後ろ指をさされたい」まで高められていきます。
あとは、「立派な後ろ指のさされ方」についての検討がなされれば、もう怖いものなしでしょう。
皆さんいかがでしたか?
自分は変人ではない!変人になりたくない!と人一倍そう思って生きてきた私にとって、とても心が軽くなるお話でした。「素晴らしい」とか、「立派だ」とかは、周りの人がその人を見て感じるものですので、自分で演じたり、作ろうとする必要はないのです。
このお話を読んでいるうちに、だんだんと「変人だっていいじゃない!」と思える自分になっていくのが分かりました。これから、どうせなるなら、素敵な変人を目指してみよう!と思っています。(笑)
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